（ブルームバーグ）： アクティビスト（物言う投資家）として知られるヘッジファンド運営会社エリオット・インベストメント・マネジメントが、英資源・鉱業会社アングロ・アメリカンの株式約10億ドル（約1570億円）相当を保有していることが明らかになった。エリオットは一方で、豪ＢＨＰグループの株式に関してショートポジションを構築。ＢＨＰはアングロに対して買収案を提示している。

アングロ、ＢＨＰ買収提案を拒否－企業価値を「著しく過小評価」 (1)

25日の英規制当局への届け出によれば、ポール・シンガー氏率いるエリオットは、デリバティブを通じてアングロ株を約3360万株保有。ブルームバーグ・ニュースは先に、エリオットによるアングロ株保有について報じていた。事情に詳しい複数の関係者によれば、エリオットはここ数カ月の間にアングロの株式2.5％を取得したという。関係者らは情報が非公開だとして匿名を条件に語った。

ブルームバーグがまとめたデータによれば、約10億ドル相当の保有により、エリオットはアングロの10大株主の中に入ることになる。ブルームバーグ・ニュースがエリオットによるアングロ株保有について報じた後、同社株はロンドン市場で一時6.3％高となった。

また別の届け出によると、エリオットはＢＨＰ株に関して0.07％のショートポジション保有している。エリオットとアングロの担当者はコメントを控えた。

原題：Elliott Takes $1 Billion Anglo American Stake While Shorting BHP（抜粋）

--取材協力：Thomas Biesheuvel、Phil Serafino.

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