虎のソナタ 史上最高の打者は?「清原」即答 カンテレ阪神戦中継解説で甲子園に登場
(セ・リーグ、阪神1x-0DeNA、9回戦、阪神5勝3敗1分、21日、甲子園)交流戦が終わって、いよいよリーグ戦が再開された。甲子園球場のある兵庫県は梅雨入り。史上3番目に遅い発表だとか。 そこへ、あの男がやってきた。存在感は別格だ。甲子園に清原和博氏が登場。カンテレの阪神戦中継の解説だった。 PL学園高時代の活躍の印象は強烈。朝日放送・植草貞夫アナの「甲子園は清原のためにあるのか」の絶叫は、いまなお記憶に残る実況だ。以降、プロ野球界でもスポットライトを浴び続けた。野球記者として、清原の豪打を、ライバルチームの担当として見続けた。 史上最高の打者は? 頭の中で自問自答して「清原」と即答だ。1986年。西武に入団した高卒ルーキー清原が初めて出場したオールスターで、18歳のスーパースターを取材した(といっても、先輩記者が質問しているのを、後ろで聞いていただけだが)。 第2戦。舞台は大阪球場。左翼ポール際へ豪快アーチを放ってMVPに輝いた。比較したらかわいそうだけれど、ことしの虎の高卒ルーキーが、来月のオールスターで本塁打を放つなんて、想像すらできない。いかに清原がすごかったか。 その後、担当の近鉄バファローズに野茂英雄という、のちのメジャーリーガーが入ってきて、野茂vs清原の名勝負が繰り広げられた。語り継がれている「平成名勝負」。純粋に楽しかった。どっちもすごかったが、結果としては清原が打ち勝った。あの野茂を打つんだから…。清原は最高の打者だった。 いかに大打者かをトラ番の後輩たちに力説したが、「あなたが選ぶ最強打者」も、時代が違えば答えも違ってくる。 「そりゃあ、高橋由伸さんでしょう。なんといっても、カッコよかったじゃないですか。実際に、打ちまくっていましたし」 トラ番サブキャップ・原田遼太郎は、巨人の天才打者を挙げた。阪神戦でも美しいアーチを描いた「由伸選手」は鮮明だ。たぶん、今、投票をしたら、かなりの支持を得るんだろう。 原田とはほぼ同世代のトラ番・邨田直人にもイチ押しを尋ねたら…