[奈良県]小学校に言語聴覚士資格所有教員を採用へ
奈良県(132万5400人)教委は、通常学級に在籍する児童生徒のうち、発達障害等の課題を有する児童生徒に、自立活動等を行う「通級指導」を充実させることをねらいに、言語聴覚士の資格をもった教員を採用することとした。学校への言語聴覚士の常勤配置は全国的にも珍しいという。 言語聴覚士は、言語障害や音声障害など言葉によるコミュニケーションが困難な人に対して症状改善の指導や訓練を行う専門職。25年度公立小学校教員採用候補者選考試験において、特別枠の発達支援推進教員選考として3人程度を採用する予定。奈良市教委と連携協定を締結していることから、奈良市から順次配置を行い、一定の効果があれば将来的に採用人数を増やし、県内全39市町村への配置を目指したいとしている。 また、25年度公立学校教員採用候補者選考試験では、個に応じた指導のより一層の充実を図るための発達支援推進教員選考を新設したほか、小学校及び特別支援学校において大学3年生等での受験を可能とする3年次選考、専門的知識・技能を習得した人材活用のための大学院選考、高校への留学生対応のための日本語指導教員選考をそれぞれ新設した。 (月刊「ガバナンス」2024年7月号・DATA BANK 2024)
<株式会社ぎょうせい>