<おむすび>“美佐江”キムラ緑子が感じた「被災した体験を演じることの難しさ」 避難所の撮影にもどかしさも「ここで寝泊まりして撮影できたらいいのに」
「テーラー店の高橋役を演じる内場勝則さんはお笑いのプロなので、こちらがどんな演技をしても、きっちり受け止めて返してくれるので安心感があります。ほかの商店街の面々も和む人ばかりなので雰囲気の良さが画面を通して伝わるといいですね」
美佐江は、一人娘の真紀(大島美優さん)を震災で亡くし、心を閉ざしてしまった孝雄(緒形直人さん)と犬猿の仲だが、「孝雄とも、きっと仲が良かった時代があったんだと思います。震災で娘さんを亡くしたつらさから抜けられずにいる孝雄を、なんとかそこから抜け出させてあげたくて美佐江はジリジリしている」と語る。
「そのジリジリが怒りになっているんです。憎しみではないんですよね、すごく愛があるんだと思います。愛が無いと他人に対して怒らないじゃないですか。関わりが深い人だからなんとかしてあげたいし、だからこそ『バカヤロー!』とも思ってしまう。関係性が濃いんですよね。その人の関わりの深さも商店街ならではだと思います」
最後に、視聴者に向けて「震災の問題が奥底にあって震災のPTSDも描かれますが、物語としてはずっと明るいです。神戸の商店街の面々のにぎやかさもそうですし。ギャルの子たちも個性的でかっこいいですよ。そこも楽しみにご覧になっていただきたいです」とメッセージを送った。