「所属議員に自腹を切らせるわけには」…「日本維新の会」が打ち上げを「会費制でできない」理由が謎すぎる!
維新の寂しい「打ち上げ」
「『身を切る改革』を率先してやる党ではあるが、ここを削るとは……」 次期選挙で躍進をめざす日本維新の会の国会議員の一人は、所属議員に配られた一枚の紙を見てこう嘆息する。 【一覧】「次の総選挙」で落選する裏ガネ議員の全実名はこちら…! その紙とは〈両院議員総会・懇談会のご案内〉。同党は国会閉会後に衆参両議院と党職員を集めての「打ち上げ」を行うのが恒例だが、案内状をみると例年と様子が違った。この議員が説明する。 「これまでは都内のホテルが打ち上げ会場でした。ところが、今回の案内状に記されていたのは、有楽町の居酒屋。絶品料理が売りの良店ではあるんですが、平均客単価2500円の『激安店』です。国会の慰労をやる場所としては、少し寂しいものがあります」 ホテルでの宴会は、会場費や飲食代を考えれば一人1万円は下らない。それが急に激安店に変更になったのはなぜか。
会場変更の理由とは
「今回の会場変更は、政治資金規正法改正の影響がある」と明かすのは、党職員の一人だ。 今国会最大の議題となった政治資金規正法改正案。維新は「自民党とは違うクリーンな政党であること」をアピールするために、国会会期中、昨年11~12月に使用した政策活動費を公開した。 「党が使ったおカネを透明化する狙いで、それ自体は評価されたのですが、その中に20万円前後の飲食代が複数あったことで、メディアや支援者から『飲食費としては高すぎる』と批判を受けてしまった。今後は党主催の会の飲食費を抑えるべきとの声があがったため、会場が居酒屋になったのでは」 一人3000円程度なら、いっそのこと会費制にすればいいのにと思うのだが、「党の幹部が、所属議員に自腹を切らせるわけにはいかないという謎のプライドを持っている」(同職員)とのこと。小さな「威信」が大事なようで。 「週刊現代」2024年6月29日・7月6日号より ・・・・・ 【つづきを読む】『「記者に張り込みされるから公開できない」抜け穴だらけの政策活動費、維新が領収書黒塗りを主張した驚きの理由』
週刊現代(講談社)