「日本の文房具はすごいんです」海外でも絶賛。有隣堂名物バイヤー岡﨑弘子さんに聞く、今注目したい驚きの文房具の世界
蓄光のほか、猫モチーフや手紙グッズなど、ときめく文房具がたくさんあるという岡﨑さん。なぜ、こんなにも文房具に心を掴まれているのでしょうか。
「どれがきっかけなのかしら......という感じなんですが(笑)、だいたいみなさん、小さい頃は文房具好きじゃないですか。学校に持って行けて、一番自慢できるものといったら文房具なので。私の世代は、パソコンやゲームもなかったですし。 当時は、スーパーカー消しゴムを集めて男の子たちと対戦したり、香り付きや型押しの折り紙を集めて、女の子たちと交換していました。 みんなと同じくらい文房具が好きで、私はそれが大人になるまで延長した、という感じですね。今でも、懐かしい折り紙を見つけると買っちゃいます」
子どもの頃から、「何かにハマると集めたくなる」という岡﨑さん。大人になってから集め始めたのがインクです。その愛は、オリジナルのインクをこだわって作るほど。
最初は万年筆にインクを入れて使っていたものの、色を変えづらいうえに、ペン先が乾きやすいというデメリットがありました。そこで、すぐに洗ってインクを変えられるガラスペンを使い始めたところ、今度はガラスペンの美しさにハマっていったそうです。
「私、キラキラしたものとか、ちっちゃいものとか、可愛いもの、夢があるものが大好きなんですよ。そういった夢を、手に取りやすく叶えてくれるのが文房具なんだと思います」
「祖父が、絵手紙や日記を書いていたんですよ。私も日記をつけたいなと思って、人に見せるわけじゃないんですけど、その日にあったこととかを書き留めています。 今は"ライフログ"とも呼ばれて、少しずつ流行ってはきてるんですけど、もっともっとみんなが日記をつけるようになるといいなと思います」