使ってみたら実は面倒くさい? 冬キャンプで必須の暖房器具「薪ストーブ」のメリットとデメリットを検証
冬のキャンプでは、寒さ対策グッズが必須。実は今、キャンパーの間では冬も快適に過ごせる「薪ストーブ」を導入するキャンパーが急増しているようです。利用には賛否両論ある薪ストーブですが、どのようなメリットとデメリットがあるのかを見てみましょう。 【写真】暖房だけじゃない薪ストーブの便利な機能を見る(全8枚)
温かさと雰囲気はトップクラス
キャンプ時に使う暖房器具といえば、薪ストーブ以外にも石油やガスを利用したストーブも定番です。そのなかで薪ストーブが優れている点としては、火力の強さ。暖房効果は他のストーブと比べてもトップクラスといわれており、最も重要な「温まる」という点では優秀なストーブです。 また名前の通り「薪を燃やす」ストーブなので、焚き火のように火のゆらぎを楽しむことが可能。「炎がキレイで好き」「最高に癒やされる!」という声もあるように、雰囲気が抜群なのも大きな特徴です。
燃料の現地調達も可能?
薪ストーブは、料理に活用することができるのも嬉しいポイント。火力が強いため、ストーブの上で調理できるタイプの商品を選べば温まりつつ料理を楽しむこともできます。 薪はホームセンターやインターネットなどでも販売されていますが、なかには「現地調達」するという人も。「現地で集めた薪を使ったら、湿気っててうまくつかなかった……」といった失敗談もあるようですが、自然をより感じるには良い方法かもしれません。万が一の燃料切れの際に、自分の力で対応できるのは安心なポイントでもあります。
憧れのアイテムである一方でデメリットも
多くのメリットがある薪ストーブですが、一方で「手間を考えたら面倒くさい」「憧れはあるけど大変なんだよな」との声もあがっています。薪ストーブの使用を面倒に感じる理由としては、「サイズが大きくてかさばる」という意見が聞かれます。コンパクトに収納できるタイプも販売されていますが、設置が面倒だという人も多いようです。 また、当然薪が燃え尽きると火が消えてしまうため、薪をくべ続けるという手間もあります。しかし、こちらに関しては「むしろその手間が好き」「薪をくべるのはロマンだから」と、メリットに感じるキャンパーも少なくありません。 最後に大きなデメリットとしては、テント内で使用する場合は薪ストーブ専用のテントを選ぶ必要があるという点。煙や一酸化炭素がテント内にこもると危険なので、煙突穴のついた専用テントを使う必要があります。 色々と大変な点も多い薪ストーブですが、「面倒さを楽しむ」「慣れれば何とかなる」「思ったよりも設営簡単だったよ」といった前向きな意見もあり、何を優先するかを考えて、冬のキャンプを快適に過ごしたいですね。
野中陽平