都が「カスハラ防止条例」制定へ……効果は? 「ブスと暴言」「怒って勝手に帰っちゃった」 客の暴言、理不尽な要求の中身
■条例で「問題意識」と「共通認識」を
有働キャスター 「そうすると、効果はあるのですか?」 小野委員 「条例によって、まずは皆さんに意識を向けてもらうことが目的のようです」 「カスハラ問題に詳しい関西大学の池内裕美教授は『カスハラの認知度はまだ低い。条例を作ることで問題意識が向上し、社会全体で深刻な問題だという共通認識を持つことにつながる』と評価していました」 「カスハラの中でも行き過ぎた行為があれば、東京都はこれまで通り、強要罪など刑法を適用するということです」
■落合さんに聞く…「抑止力」になるか
有働キャスター 「カスタマーハラスメントに条例、ということですが、落合さんはどう考えますか?」 落合陽一・筑波大学准教授(「news zero」パートナー) 「条例は作っておいた方がいいと思いますね。タクシーの運転手さんに偉そうな人とかいますよね。コンビニの店員さんにカスハラする気持ちも全く分かりません。条例ができたらいわゆる違法行為になるので、そういう人たちには抑止力になるのではと思います」 「罰則はなくても企業や店員が、録音や録画を公開しやすい方向になっていくのではないかなと思います」 有働キャスター 「こういった話をすると、『客なのに文句も上げちゃいけないのか』という声が聞かれますが、あくまでも相手を傷つけるクレームがカスハラということです」 「ある調査では、迷惑行為をした客の推定年齢で最も多かったのが50代でした。自分が正義と思いがちな年代ですけれども、そういう時ほど気をつけましょう」 (2月20日『news zero』より)