アメリカ大統領選挙に向けた共和党の候補者選びで、トランプ前大統領と最後まで争ったヘイリー元国連大使は22日、トランプ氏に投票すると明らかにしました。 ヘイリー元国連大使は今年3月に共和党の候補者レースから撤退した際、トランプ氏への支持を明言していませんでした。 撤退後も「反トランプ票」の受け皿となっていたため、再選を目指すバイデン大統領もヘイリー支持者を取り込もうとするなど、どの候補に票が流れるのか注目されていました。 こうした中、ヘイリー氏は22日、11月の大統領選でトランプ氏に投票すると初めて明らかにしました。 ヘイリー元国連大使「同盟国を支援し、敵に責任を負わせる大統領に重点を置きたい。トランプは、これらの政策において完璧ではなかった。しかし、バイデンは大惨事だった。だから私はトランプに投票する」 その上で、トランプ氏に対し「私に投票し、支持し続けてくれている何百万人もの人に手を差し伸べるのが賢明だ」と強調しました。 トランプ氏への追い風だという見方もある一方、アメリカメディアからは「共和党内の穏健派や反トランプの保守派を怒らせる危険性がある」との指摘も出ています。