「子どもの名前」ランキング “グローバル”“ジェンダーレス”人気に? 変遷…時代を反映【#みんなのギモン】
また、「news every.」のメンバー、鈴江奈々キャスター、徳島えりかアナウンサー、河出奈都美アナウンサー、澁谷善ヘイゼルアナウンサーの名前もランキングに入っているか調べてみました。 澁谷善ヘイゼルアナウンサーの「善」が、今年の男の子のランキングで50位に入っていました。鈴江キャスターの「奈々」は度々、100位以内に入っていますが、近年で一番上位だったのは、1996年の8位(女の子)です。 徳島えりかアナウンサーの「えりか」、河出奈都美アナウンサーの「奈都美」は表記としてはランクインしていませんでした。 ただ、「えりか」は徳島アナウンサーが生まれた年、日本ではなくアメリカでランクインしていました。アメリカ・社会保障局によると、1988年に「Erica」が31位だったのです。「Erica」は長年、アメリカのベスト100に入っていて、グローバルネームの先駆けです。
■「大正」「昭和」1位の名前には元号の文字が…
また、名前の歴史を見ていくと、興味深いことがわかりました。 明治安田生命の調査では、大正以降に生まれた加入者の名前からもランキングを作っています。元号が大正に変わった大正元年から大正3年に1位だった名前は、次のようになっています。 大正元年(明治45年) 女の子・千代 男の子・正一 大正2年 女の子・正子 男の子・正二 大正3年 女の子・静子 男の子・正三 この3年間、男の子で1位の名前には、元号が変わった影響があるとみられます。次は昭和についてです。 昭和元年(大正15年) 女の子・久子 男の子・清 昭和2年 女の子・和子 男の子・昭二 昭和3年 女の子・和子 男の子・昭三 男の1位は「清」については、昭和元年は12月25日からの7日しかなかったことがあります。その後は、元号から1文字とって使われたようです。女の子については、昭和元年以降は「和」の方がとられました。 時代を反映した名前は他にもあります。 昭和18年 女の子・和子 男の子・勝 昭和19年 女の子・和子 男の子・勝 昭和20年 女の子・和子 男の子・勝 昭和21年 女の子・和子 男の子・稔 終戦までの3年間について、男の子の1位は「勝(かつ・まさる)」ということで、敵に打ち勝つことを意識して名付けられたとみられます。この時の女の子の名前1位は「和子」と、昭和の和、平和の和が長年トップを維持していて男の子とは対照的です。 それが終戦後、昭和21年からは一転して、「稔」が1位になり、傾向ががらりと変わりました。