“高校生のおすすめ店”をおみくじ形式で観光客に紹介 福井駅前周辺の活性化に高校生が一役
福井テレビ
北陸新幹線が開業し、大勢の観光客でにぎわうようになった福井駅周辺をさらに活性化させようと、福井市内の高校生がユニークな取り組みを始めました。 高校生が持っているのは恐竜をモチーフにした箱で、中には手書きの福井駅周辺の店舗の名前などが入っています。 観光客や買い物客らに、おみくじを引くように楽しみながら店を選んでもらい訪れてもらうことで、福井の駅前をもっと活性化させたいとの思いで、福井商業高校の国際経済科と商業科の3年生5人が企画しました。 紙に書かれている店は、全校生徒を対象に福井駅周辺のおすすめ店についてアンケート調査をし、その結果から選んだものです。 この企画に賛同する、駅から徒歩20分以内で行くことができる、9つの店舗の店名やクーポンが入っています。 レモンシャーベットの無料クーポンを提供しているカレー店の店主は「高校生がやることに意義があると思う。うちも含めて古い飲食店は、街が綺麗になっていく中で、にぎわいが戻っているかというとそうではない。飲食店の数も多いし、お客さんの奪い合いだと思う」と話します。 この取り組みは11月にスタートしましたが、「店の場所が分からなかった」という 声を聞き、今回は工夫を加えました。追加されたのは二次元コードで、読み取ると店の地図が出てきます。 利用した観光客はー 韓国からの観光客: 「おすすめをもらって嬉しい。どこに行くかを決めていなかったので、ここに行こうと思った」 地元の人: 「昆布屋さん(を引いた)。この店を知らなかったので、一回調べてみて年末にふらっと行ってみようと思った」 博多からの観光客: 「福井は初めてです。大野の友達に会いに来た。高校生が企画して手作りでやってるんですか?いいですね。私の場合、店選びは友達にお任せなのですが、全然知らない人には良いと思う」 企画した生徒たちは「地元の人には、おいしい店がたくさんあるという誇りを持ってほしい。観光客には、福井で楽しんで食事をしてほしい」と効果に期待を寄せています。 この企画は2回目で、前回はおみくじ100枚が2週間ほどでなくなったため、今回は250枚を用意しました。今後は外国人に向けて英語版のおみくじも考えていきたいと話しています。 おみくじに見立てたこの箱は、20日から福井駅西口の「福井市まちなか案内所」に 設置され、なくなり次第、終了します。
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