米戦略爆撃機参加し日米韓合同訓練 航自F2、韓国空軍F15Kも 北朝鮮ICBMに対抗
【ソウル=桜井紀雄】韓国軍合同参謀本部は3日、米空軍のB1B戦略爆撃機が参加する日米韓による合同空中訓練を同日、韓国南部、済州島(チェジュド)の東方で実施したと発表した。北朝鮮が10月31日に新型大陸間弾道ミサイル(ICBM)「火星19」を発射したことへの対応だとしている。 北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)政権は、米戦略兵器の朝鮮半島周辺への展開に強く反発してきた。合同訓練に対抗し、日米韓への軍事的な対決姿勢を一層強める可能性がある。 合同訓練は日韓の防空識別圏が重なる空域で行われた。航空自衛隊のF2戦闘機や韓国空軍のF15K戦闘機などが参加。B1Bが護衛されながら移動し、仮想の標的を攻撃する形式で行われた。 米戦略爆撃機の朝鮮半島周辺への展開は今年4回目。日米韓による同種の空中訓練は今年2回目だという。B1Bは米領グアムから2時間以内に朝鮮半島周辺に展開可能だとされ、最大57トンの兵器を搭載できる。 韓国軍は「韓米日の安全保障協力を通じた強力な対応意思と能力を示すものだ」と説明した。