8月3日、サポーターに手を振るスタッド・ランス中村

＜フランスリーグ：スタッド・ランス4－2モンペリエ＞◇6日◇ランス◇第7節 　スタッド・ランスの日本代表FW中村敬斗（24）が4試合連続となる今季4ゴール目を決めた。 　ホームのモンペリエ戦にMF伊東純也（31）とともに先発し、1－0の前半25分に右足でミドルシュートを突き刺した。欧州5大リーグで日本選手の4試合連続ゴールは最長タイ記録。後半12分には追加点をアシストし、4－2の勝利に貢献した。この後はワールドカップ（W杯）アジア最終予選に臨む日本代表に合流する。 　　　　◇　　　◇　　　◇ 　中村が鮮やかなミドルシュートをゴール左隅に突き刺した。フランス1部リーグで、同僚の日本代表MF伊東や南野（モナコ）も成し得なかったリーグ戦での4試合連続ゴール。勢いが止まらないアタッカーは「めちゃくちゃうれしい。本当に波に乗れている感じ」と喜んだ。 　前半25分だった。相手の中途半端なクリアボールを拾うと、左サイドから相手をかわして中央に切れ込み、ペナルティーエリア外から右足を振り抜いた。今季リーグ戦7試合目の出場で4点目。加入1季目だった昨季の25試合で記録したゴール数に早くも並んだ。 　4試合連続ゴールはイングランド、スペイン、イタリア、ドイツを含めた欧州5大リーグでも日本選手の最長タイと、まさに快記録連発。先発を外れた9月15日のナント戦からの連続得点となり「4試合で点を取って思うが、本当に結果が全て」と実感を込めた。 　2－1の後半12分には左サイドからピンポイントのクロスを送り、MFディアキテの頭でのゴールをアシスト。仏レキップ紙は「絹のように柔らかなボール奪取、鋭い加速、右足の素晴らしいシュートからの4試合連続ゴール」と攻守両面での活躍を絶賛し、両チーム最高の8点（10点満点）をつけた。 　好調を維持したまま日本代表に合流する。国際Aマッチで出場5試合連続ゴールを記録した経験のある中村は「代表とクラブは別だと思っているので、気を引き締めていきたい」と切り替えた。 　◆日本選手の連続試合得点　欧州5大リーグでは4試合連続が最長。過去にドイツ・ブンデスリーガでビーレフェルトのMF奥川雅也が21－22年に記録した。シーズンまたぎを含めると、イタリア・セリエAでカターニアのFW森本貴幸が08－09年から09－10年に4試合連続ゴールをマーク。オランダ1部では09－10年にVVVのFW本田圭佑が達成し、スコットランド1部ではセルティックのFW古橋亨梧が22－23年に4戦連発を2度記録している。