2025年、絶対に参拝したい「開運神社」3選 ~東日本編~
15000社の神社を巡り、集めた御朱印は4400以上。神職の方々や地域の方々に直接話を聞いて知見を深め、いまでは神職向けの講演会にも呼ばれる佐々木優太さん。 2025年のはじまりをパワー最強の状態で迎えるためにも、ぜひとも参拝したい「最強神社」を、東日本編と西日本編に分けて3社ずつ教えてもらいました。 【後編(西日本3選)はこちら】 * * * ■目に映らない「龍」から、目に映る「蛇」へ 2025年は「巳年」で、2024年は「辰年」でした。「巳年=蛇」「辰年=龍」と考えると、この2つはなんとなく形が似ていますよね。 龍は伝説上の生き物。実際には姿かたちを見ることはできず、我々が目にしているのは、あくまでも想像上の姿です。しかし、「龍神」とも呼ばれるように、古くから神として崇められてきました。 一方で、蛇は実在する動物です。蛇は何度も脱皮することから、「成長」「発展」のイメージをもつ縁起のいい動物。古くから神話にも登場し、弁財天や宇賀神の神使(しんし=神様に代わって人々に働きかける動物)でもあります。 ここからは僕の考えですが、龍は「目に映らない水」であり、蛇は「目に映る水」のことではないかと、1万5000社以上の神社を巡って気づきました。 ふだん見えないけれど、地下を流れている地下水脈は、地中をうごめく龍に見立てられ、神とされている。それが地上に出てきて、我々の飲み水になったとき、水は蛇に見立てられ、崇められている。その証拠に、みなさんのご家庭の水道はどこから出てきますか? 「蛇口」ですよね。 つまり2024年の「辰年」は、水面下で物事が動いている年で、見えないところでの努力が大切な年でした。「目に映らない」努力の結果が、いよいよ「目に映る」かたちとなって表に出てくるのが、2025年の「巳年」かもしれません。
■「巳年」のパワーが得られる最強神社 2025年の「巳年」にちなんで、「蛇」のパワーを感じられる神社をいくつかご紹介しましょう。巳年のうちに参拝に上がることができれば、それだけでも運がいいと言えるでしょう。 ・虻田神社(北海道虻田郡洞爺湖町) 虻田の地の開田・漁場の開始を神に感謝し、繫栄を祈念して創建された稲荷神社。 冬、気候の条件が揃ったときに、朱色の鳥居の柱に曲がりくねった雪の紋様ができ、「雪でできた蛇」が現れる、とされています。 これは「雪紐(ゆきひも)」と呼ばれる自然現象で、鳥居の柱に吹き付けられた雪が、時間とともに垂れ下がり、くねくねと曲がった白蛇のようになるもの。 特別な条件下でしか見られない現象だけに、遭遇したら、神様からの絶大なるご加護を約束された証(あかし)かも⁉ ・金蛇水神社(宮城県岩沼市) 巳年の2025年に注目したいのは、境内の授与所で頒布されているクレジットカード型の「金属カード守」。巳年になると限定のブラックカードが登場します。通常、お守りは1年で返納するため、有効期限が翌年と書かれていますが、巳年限定のブラックカードのお守りの有効期限は、次の巳年! つまり12年間、持っていていいのです。 12年に1度しか頒布されない貴重なお守りを、ぜひこの機会に受けてみてください。 そして隣接する土産処にも、斬新な白蛇の縁起物が並び、参拝者の運気アップへの気持ちを後押ししてくれます。カフェで工夫を凝らしたメニューを味わいながらのひと休みも。 ・蛇窪神社(東京都品川区) 蛇が多く住んでいた「蛇窪村」という地名に由来。この地に宿る龍神様に雨乞いの願いをかけたところ、雨が降り、多くの人が飢饉から救われたことに感謝して神社を建立。 龍神様を祀った蛇窪龍神社のほか、社殿脇の泉に住んでいた白蛇様を祀った白蛇弁財天社、稲荷神社など、たくさんの御神徳が受けられます。 蛇窪弁財天様の銭回し・銭洗いでは、「白蛇種銭」を石うすに載せ思いを込めて3周回し、その「白蛇種銭」と自身の種銭を一緒にざるに入れて洗い清めます。どちらも持ち帰り、大切に保管します。次の参拝で「白蛇種銭」を持参し納めると、次の人に感謝をつなぐことができます。つなげばつなぐほどお役目を果たしたことになるので、ぜひお礼参りに上がりましょう。 以上、巳年に神様のお力が高まっている東日本の神社、3選をお届けしました。 神社とは、一方的にご利益をもらいに行くところではなく、むしろこちらから神様をふるわせに上がるところです。我々が参拝することで神様は力を強め、御神威をふるわすことにつながっていきます。 神様をふるわせ、我々の気持ちも奮い立たせていきましょう。 【後編(西日本編3選)は、こちら】 ◎佐々木優太 これまで参拝に上がった神社は全国15000 社以上、受けた御朱印は4400 を超える(2024 年9 月現在)。「神社巡拝家」として各地を巡るなかで、神職の方々や現地のかたにその土地の伝承を聞くなどして知見を深める。その知識をもとにYouTube「神社ソムリエのあやかりチャンネル」などで発信。現在は、江戸時代まで活躍していた御師になぞらえ「現代の御師」を標榜。神職向けの講演会やテレビ、ラジオなどで活動している。
佐々木優太