【WECレース結果】平川亮らトヨタ8号車が世界チャンピオンに!トヨタはバーレーン8時間を1-2で制す
FIA世界耐久選手権(WEC)は11月4日、2023年シーズン最終戦となる第7戦「バーレーン8時間」をバーレーン・インターナショナル・サーキットで実施。TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の8号車トヨタGR010 HYBRID(セバスチャン・ブエミ/ブレンドン・ハートレー/平川亮)が総合優勝を飾るとともに、今シーズンのドライバーズチャンピオンにも輝いた。 【関連写真】スタート直後、混乱が起きる寸前の1コーナー 翌日に決勝を控えた3日の予選でトップタイムをマークしたのは8号車トヨタ。ハートレーによるアタックで1分46秒564を記録し、最終戦のポールポジションを獲得した。また、チームメイトの7号車トヨタ(マイク・コンウェイ/小林可夢偉/ホセ・マリア・ロペス)は、チーム代表兼ドライバーの可夢偉が1分47秒053というタイムで予選2番手につけ、フロントロウを独占した。 決勝では8号車がトップで最初のコーナーをクリアした一方、3番グリッドスタートの2号車キャデラック Vシリーズ.R(アール・バンバー/アレックス・リン/リチャード・ウエストブルック)が7号車トヨタに追突。これで7号車トヨタがスピンしたほか、後方でも連鎖反応的にアクシデントが起きる混乱が発生した。 8号車が安定した走りでトップの座を守り続ける一方、7号車はライバルを猛追し、レース後半に7号車は2番手まで浮上。それぞれそのままポジションを守って8号車が優勝、7号車は2位となり、TGRが最終戦でワン・ツー・フィニッシュを飾った。 3位には50号車フェラーリ499P(アントニオ・フォコ/ミゲル・モリーナ/ニクラス・ニールセン)が入った。 このレースの結果、8号車のドライバーである平川ら3名がドライバーズ選手権のチャンピオンに輝いた。 平川は2022年にハイパーカークラスのレギュラードライバーとして起用され、ルーキーながらドライバーズタイトルを獲得しており、2年連続で世界王者となった。 また、ブエミとハートレーはWEC史上初めて4度目の戴冠を果たした。 平川はレース後、チームを通じて「今日のレースに勝利し、チャンピオンを獲得できて最高です。我々はチャンピオン獲得のために努力を続けてきたので、本当に嬉しいです。今年は厳しいレースもありましたが、常にプッシュを続け、タイトル連覇を達成することができました」とコメントを発表した。 「2年連続で世界チャンピオンを獲得できるなんて、チームに入った2年前には想像もできませんでした。このチャンスを与えてくれたトヨタとハードワークで支えてくれたチーム全員に感謝します。このチャンピオン獲得という結果を、チャンスを与えてくれた皆様への感謝の気持ちとして捧げたいと思います」 2023年世界耐久選手権 第7戦バーレーン8時間 ハイパーカークラス 決勝結果 2023年世界耐久選手権 ドライバーズランキング (ハイパーカークラスTop10) 2023年世界耐久選手権 マニュファクチャラーズランキング (ハイパーカークラス)
MotorFan編集部