桂文珍「70代が黄金期」2020年に大落語会開催の計画明かす
8月8日に行う独演会「吉例88 桂文珍独演会」会見で意気込み語る
桂文珍「70代が黄金期」2020年に大落語会の計画も 撮影・編集:柳曽文隆 THE PAGE大阪
落語家の桂文珍(69)が毎年8月8日に行う独演会「吉例88 桂文珍独演会」の発表記者会見が13日午後、大阪市北区の「ポストよしもと」で開かれた。文珍は会見冒頭でファイルに入れた独演会のチラシを掲げ「吉本と合意文書に署名しました」と、昨日行われた米朝首脳会談のシーンを真似るなどし会見の場を沸かせた。また、今年70歳を迎えることについては「自分の感覚では70代が黄金期と思ってます」と意気込みをみせていた。 【拡大写真と動画】文枝、文珍が語る桂きん枝「小文枝」襲名への思い
「『らくだが来た』はフェイクニュースですね」
この独演会は、今年で開催36回目を迎える恒例のもの。毎年、末広がりで縁起のいい8月8日になんばグランド花月で開かれている。 今回の演目は「らくだが来た」「星野屋」「猫の忠信」の3席を披露。特別ゲストには、落語家の柳家喬太郎(54)を迎える。内容について報道陣から問われると「内容について明らかにするつもりはございませんが」と答え、会場は笑いに包まれた。 ただ「『らくだが来た』というのはフェイクニュースですね、情報の中で右往左往する人間をちょっと笑いに変えてみたいなというところです」と話していた。
「ここから10年くらいが一番おもしろいんちゃうかな」
今年70歳を迎えるにあたり今後の抱負を聞かれると「先輩からは『噺家は60代が黄金期』と聞いていましたが、自分の実感としては70代が黄金期と思ってまして。ここから10年くらいが一番おもしろいんちゃうかな」と笑顔で答えた。
また、最近は「立ち上がる時に持たれたり、階段でもたれたり、妻にもたれたり、油ものを食べたら胃がもたれたり、会社にもたれたり、もちつもたれつでここまできた」とユーモアを交えながら語っていた。
そんな文珍だが会見の途中で「2020年の東京五輪の年には大きな落語会の計画を立てている」と発言。「文化の発信、演者として、言葉のアスリートとして、肉体のアスリートたちに負けないような2020年の催しを考えています」と力強く意気込みをみせた。ただ「そこまで命があればですけど」と苦笑し、会場を和ませていた。