「悪い子はいねがー」三陸鉄道こたつ列車、観光客を乗せて快走
課題を抱えた三陸鉄道が頼みにするのは乗客数の確保。冨手部長によると、2013年度は1億円以上の赤字だったが、2014年度は復旧後の乗客数が前年度を大きく上回っており、沿線の乗客が減少する一方で観光客が増えているのが特徴です。復興による沿線の乗客の増加が望ましいものの、まだ十分な期待はできず、県外などから訪れる観光客への期待が大きいのです。このため同社は「震災学習列車」の運行やグッズ販売などにも取り組んでおり、こたつ列車も営業の主力の一つになっているのです。 (高越良一/ライター)
《メモ》関東圏から日帰りで宮古発のこたつ列車に乗る日程は次の通り(1月31日現在)。 ◆大宮発9時06分東北新幹線はやぶさ7号(全車指定)~盛岡着10時55分、盛岡発11時07分JR山田線リアス号~宮古着13時06分、宮古発15時05分三陸鉄道こたつ列車~久慈着16時45分、久慈発17時00分JR八戸線~八戸着18時56分、八戸発19時06分東北新幹線はやぶさ36号(全車指定)~大宮着21時38分。宿泊の場合は久慈、八戸などで ◆今回は、三陸鉄道も利用できる大人の休日倶楽部パス(1万7000円でJR東日本全線と北陸エリアの一部4日間乗り放題)を利用。JR東日本は2月26日~3月10日の間に4日間乗り放題の「大人の休日10周年パス」(1万5000円)を発売しており、活用できる。こたつ列車の指定券310円は別途必要 ◆こたつ列車は3月14日から時刻変更になる場合がある。指定席、弁当の予約は三陸鉄道旅客サービス部(電話0193・62・8900)へ