ウクライナ軍がポクロウシクに新編の機械化旅団を増援 迫る大攻撃から要衝を守れるか
予想されるロシア軍の行動とウクライナ軍の対応
ウクライナ側はこの動きに対抗するため、ポクロウシクの南方にできている8km四方の突出部からドネツク作戦戦術群(OTG)の数個の旅団や大隊を後退させるかもしれない。CDSは「ドネツクOTGの撤退が予想される。接触線の長さが短縮され、それによってこの作戦戦術群の戦闘隊形は引き締まる」と述べている。 その後、もうひとつ大きな動きがあるかもしれない。ロシア側がポクロウシクの北に向けてわずかに前進し、市の半包囲を完成させることだ。ロシア軍はそれに続いて、ポクロウシクに対する本格的な戦闘をついに始めることになるだろう。 その頃までには、第155機械化旅団がレオパルト2やカエサル、新たな人員2000人とともにポクロウシク方面に完全に配備されているに違いない。これがポクロウシクを保持していくのに果たして十分な兵力なのかは、この戦争の現在の局面で決定的に重要な問題だ。 4年目に入るこの戦争では、これまでに両軍合わせて100万人以上の死者・重傷者を出し、その大半をロシア側の損耗が占めている。
David Axe