【ホープフルS】前走重賞組が好成績も再び波乱の予感 ゴンバデカーブースは中山と距離に対応できるか
GⅠ昇格後は関西馬全勝
有馬記念の余韻に浸りたい。そんな気分に後ろ髪を引かれつつ、競馬はまだまだあるため、前を向いていかないといけない。今年の総決算が有馬記念なら、ホープフルSはレース名の通り、来年への希望を見つける場だ。皐月賞と同じ中山芝2000mを舞台に来春の主役探しがはじまる。データはGⅠ昇格後の過去6年分を使用する。 【有馬記念2023 注目馬】完成度と安定感◎、タフなレースは最大限に力を発揮できる舞台! SPAIA編集部の注目馬を紹介(SPAIA) 1番人気は【4-0-0-2】勝率、複勝率66.7%で、勝つか大きく負けるか極端だ。確率的には高いものの、昨年のような大波乱もある。今年ならゴンバデカーブースが距離延長を問題なくこなしてしまえば、平穏な結末を迎えそうだ。 以下、4番人気【0-2-1-3】複勝率50.0%までは好走率が高く、そこからは少し差がある。8番人気【0-0-2-4】複勝率33.3%など波乱の目もなくはないが、ある程度は前評判を素直に信じられるレースだ。 東西別成績の話に移るが、今年は関東馬の躍進が止まらない。大将格のイクイノックスを筆頭に、牡馬クラシックは関東馬が全勝など、GⅠでは互角以上の戦いが続く。そのトレンドを考えると、このデータは破られても不思議はないが、ホープフルSは関西馬【6-5-2-41】勝率11.1%、複勝率24.1%、関東馬【0-1-4-32】複勝率13.5%と関西馬が圧倒している。GⅠになってから関東馬は勝っていない。21年1番人気12着コマンドラインなど、人気を裏切ることもある。ゴンバデカーブースは関東馬として堂々とここを突破できるだろうか。 朝日杯FSを勝ったジャンタルマンタル、阪神JFのアスコリピチェーノは2戦2勝で臨みGⅠを制覇。新馬、重賞、GⅠと着実にステップアップする理想的な形で春を迎える。 このレースも基本はキャリア2戦【3-4-2-29】勝率7.9%、複勝率23.7%。このうち、前走重賞1着だと【2-1-0-2】勝率40.0%、複勝率60.0%なので、上記2頭と同じ臨戦過程がいい。ゴンバデカーブースはこのデータに当てはまる。ただし、21年コマンドライン、22年ガストリックとここ2年の該当馬は連敗中。 また、上記の2歳GⅠと異なり距離が2000mだからか、もう少しキャリアを積んだ馬の成績もいい。キャリア3戦は【1-1-2-15】勝率5.3%、複勝率21.1%、4戦も【2-0-1-10】勝率15.4%、複勝率23.1%。経験値も必要な舞台だ。