カメラ女子・阿部未悠が3位でV戦線に浮上 狙うメジャー初V&副賞のカメラ製品一式「にんじんがぶら下がってますね」
「女子ゴルフ・ソニー日本女子プロ選手権・第3日」(7日、かねひで喜瀬CC=パー72) 5位から出た阿部未悠(23)=ミネベアミツミ=が6バーディー、1ボギーの67をマーク。通算12アンダーとし、首位と4打差の3位に浮上した。“ネイチャー系カメラマン”を自称するカメラ女子が、念願のメジャータイトルと副賞のカメラ製品一式を狙う。69で回った竹田麗央が通算16アンダーで、初日から単独首位をキープ。3打差の2位に岩井明愛、阿部と同じく3位に山下美夢有、藤田さいきが並んだ。 カメラ女子の阿部が燃えている。欲しくてたまらない二つの獲物が視界に入ってきた。ニヤリとした表情を浮かべて「にんじんがぶら下がってますね」と、狙うのは念願のメジャータイトルと副賞のカメラ製品一式だ。 シャッターチャンスを狙い澄ますような集中力をグリーン上で発揮。パット数27は飛び抜けた数字ではない。それでも、5番の8メートルを沈めるなど、コース特有のパスパラム芝を苦にせず、勝負強く6バーディーを奪ってV戦線に浮上してきた。 今季は4月の富士フイルム・スタジオアリス女子でツアー初優勝。2勝目のチャンスが、カメラ関連のスポンサータイトルでやってきたのは、運命的かもしれない。 昨オフにはゴルフメディアの企画で、男子ツアーのカメラマンも務めたことがある。もはや趣味の域を超えて、時には仕事になる。現在持っているカメラは「K社とF社」と言うが、知り合いのカメラマンが「C社からソニーに変えているのを見て、めっちゃ気になっている」となおさら副賞を手に入れたい気持ちが強い。 もちろん一番魅力的なのはメジャータイトルそのもの。「特別感というか、複数年シードもそうですけど、メジャーと言われる大会で勝つ意味は他にもある」。最高の勝利の瞬間を写真のように残したい。