レバノン首都空爆22人死亡 ガザで2回目予防接種へ
【エルサレム共同】イスラエル軍は10日、レバノンの首都ベイルート中心部を空爆し、同国保健省は22人が死亡、110人以上が負傷したと発表した。イスラエルメディアによると空爆の標的は親イラン民兵組織ヒズボラ高官だった可能性がある。軍はヒズボラ攻撃を理由に人口密集地への空爆を続け、民間人にも被害が出ており、国際社会の批判が高まりそうだ。 一方、国連児童基金(ユニセフ)のラッセル事務局長は10日の声明で、パレスチナ自治区ガザで2回目のポリオ予防接種が14日に始まると表明した。対象は10歳未満の約59万人で、1回目と同様、地域を限定して戦闘を休止。範囲と時間を決めてワクチン接種を進めるとみられる。 レバノン国営通信によると10日はベイルート中心部のビル2棟が空爆され、うち1棟が全壊した。軍は連日、ヒズボラの影響力が強いベイルート南部などを空爆するほか、ガザ各地への攻撃も継続。ガザ北部ジャバリヤでイスラム組織ハマス戦闘員ら12人を殺害し、ガザ北部の戦闘で兵士3人が死亡したと発表した。