もうすぐ「お彼岸」なので、子どもの分の「数珠」を購入したいです。「100円ショップ」で購入しても問題ないでしょうか?
お彼岸だけでなく、葬儀や法事などで必要になる数珠。ご先祖さまを供養する際には一人1つ持参することが大人のマナーです。 数珠は種類も豊富で仏具店などで購入したほうがよいと考えている方もいるでしょう。しかし、近年は100円ショップでも売られていて身近な場所で購入できます。 そこで今回は、100円ショップの数珠を購入しても問題ないのかについてご紹介します。 ▼亡くなった母が私名義で「500万円」を遺してくれていた! 名義は自分でも「相続税」はかかる?
数珠とはそもそもどんなもの?
数珠は、おもに葬儀や法事などで読経や焼香の際に使用される、小さな珠(たま)を輪状につなげたものです。数珠を介して仏様とつながると考えられているため、葬儀や法事では欠かせないアイテムです。
数珠はおもにどこで購入できる?
数珠は次の場所で購入できます。 ●仏具店 ●百貨店 ●ホームセンター ●大型ショッピングセンター ●ネット通販 ●100円ショップ 仏具店や百貨店では、種類も豊富で専門知識を持ったスタッフに相談しながら選ぶことができるでしょう。自分の宗派に合わせて購入したい場合は、仏具店や百貨店での購入がおすすめです。 仏具店や百貨店で数珠を購入すると3000円~1万円ほどの相場になっています。100円ショップなどに比べると高価なものになりますが、宗派や耐久性を重視するなら1つ持っていると安心だと考えられます。
100円ショップのものでは問題ない?
数珠は基本的に100円ショップのものでも問題ありません。ただし、宗派などを気にする場合、仏具店や百貨店で正式な数珠を購入したほうがよいでしょう。 急ぎのときや葬儀に忘れてしまったなどといった際は、100円ショップで購入したものを使用しても問題ありませんが、値段相応で耐久性がないなど長く使用できない可能性があります。
数珠に関するマナーで注意するポイント
ここからは、数珠に関するマナーで注意したいポイントを紹介します。 ■数珠の貸し借りはしない 数珠を人から借りることはマナー違反とされています。なぜなら、仏教では数珠はその人の分身と考えられているからです。 必ずしも高い数珠を持っておく必要はないため、自分専用の数珠を準備しておきましょう。 ただし、親の形見の数珠は厄よけとして身を守ってくれるため、代を超えて使用できるといわれています。 ■離席時は数珠を椅子の上などに置きっぱなしにしない 数珠は自分の分身といわれているため、椅子などに置きっぱなしにすることはよくありません。そのため、離席する際でも、バッグの中やポケットにしまっておくことがマナーです。 ただし、式中はポケットにしまっておくことはマナー違反となるため、手に持っておきましょう。 ■葬儀・法要中の持ち方に注意する 数珠は常に左手で、房が下を向いた状態で持っておきます。焼香する際には左手に数珠をかけたまま焼香台へ向かい数珠をかけた状態で、右手で焼香しましょう。
数珠は100円ショップで購入しても問題なし! 耐久性などに不安があるなら仏具店などで購入しておくことがおすすめ
数珠は日常的に使うことは少ないため、いざ必要なときに見当たらないということがあるかもしれません。そのようなときは、100円ショップで購入したものを使用しても問題ないとされています。 ただし、100円ショップで購入した数珠はあまり丈夫ではない可能性があるため、耐久性などに不安がある場合は、仏具店などで購入しておくとよいでしょう。 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部