アマゾン、ふるさと納税仲介に参入…最短翌日に返礼品
インターネット通販大手アマゾンジャパンは19日、専用サイトでふるさと納税の受け付けを始めた。全国約1000の自治体と連携し、独自の物流網を使って一部の返礼品は最短翌日に届ける。国内最大級の顧客基盤を持つアマゾンの参入で、寄付を募る自治体や仲介サイト間の競争が一段と過熱しそうだ。
食品や雑貨など約30万点の返礼品のうち、数千点が翌日配送の対象になる。石川県内で復興支援コンサートを開くなど、自治体と協力してアマゾン限定の返礼品も充実させる。
ふるさと納税の仲介で後発となるアマゾンは、ネット通販事業で築いた物流拠点や在庫管理システムなどを生かし、自治体の支持を集めたい考え。寄付の募集から返礼品の梱包(こんぽう)・発送までの一括支援、返礼品の発送日数の短縮を打ち出している。
ジャスパー・チャン社長は「アマゾンにしかできない方法で、日本のふるさと納税を盛り上げていく」としている。