キーボードもミラーボールになれるんです 札幌でリサイクルアート展
札幌駅と大通駅を地下でつなぐ「札幌駅前通地下歩行空間」(チカホ)。その中心地点近くにあるキタサンHIROBAで、7月1日から3日まで、『リサイクルアート展2016』が開かれました。最終日は、独創的な入選作品から、各部門のグランプリが選ばれ、授賞式が行われました。
リサイクルの可能性や未来環境への大切な想いを伝えるイベント
この『リサイクルアート展』は、昨年第1回を開催。道東・帯広市に本社を置くリサイクル企業・株式会社マテックの、創業80周年を記念してスタートしました。 コンセプトは、リサイクルのことをもっと知ってもらうと同時に、使用しなくなった素材を使って制作者が独創的な息吹を吹き込むことで、リサイクルの可能性や未来環境への大切な想いを伝えることです。 2回目を迎えた今回は177作品の応募があり、その中から「一般の部・入選作品」として7作品が、「中学生の部・入選作品」として5作品が、「小学生の部・入選作品」として4作品が展示されました。(予想以上の応募があったため「審査員特別賞」4作品を追加で授与、これらの作品も展示されました) また、より大きなイベントにしていこうと今回から実行委員会体制へ移行、企業・行政・学校が一体となって取り組むイベントに発展しています。
驚くような発想の作品が多数入選
同社のグループ会社であり実行委員会事務局を担当している株式会社イー・エム・エスの村中久敏さんによると「昨年よりも応募も増えて、アートのクオリティも上がってきていると思います。今回展示されている作品はもちろん、展示されていない作品の中にも『この発想はどこから来るんだ?』と驚くことばかりです」とのこと。 それもそのはずです。パソコンのキーボードをリサイクルしたミラーボール、牛舎の鉄パイプをリサイクルしたハープ、学校で不要になった紙をリサイクルした動物像…どれもが、オリジナリティにあふれたものばかりです。また、それぞれの作品には制作者の想いもパネルで展示されました。 (ライター・橋場了吾)