センバツ交流試合 県勢2校、対戦相手決定 桐生第一×明石商、健大高崎×帯広農 /群馬
8月10日から阪神甲子園球場で始まる「2020年甲子園高校野球交流試合」(センバツ交流試合)の組み合わせ抽選会が8日夕、オンラインで行われ、県勢で出場する桐生第一は8月16日第1試合で明石商(兵庫)と、健大高崎は同日第2試合で帯広農(北海道)と、それぞれ対戦することが決まった。 【動画】センバツ出場校、秋季大会熱闘の軌跡 ◇多彩な攻撃見せる 健大高崎 県勢最初に抽選に臨んだ健大高崎の戸丸秦吾主将(3年)。順番が回り、オンラインで抽選札の選択を促された際は「初めてのことなので、緊張して(選択肢を)言い間違えてしまった」という。事前に3年生同士で「一番初めの文字『ア』を取ろう」と決めていた。 帯広農との対戦については、「打撃が強く、チーム打率も高い。得意な守備をどれだけ見せられるか、うまくピッチャー陣をリードできるかが課題になる」と真剣な面持ちで語る。青柳博文監督も「投手陣がどれだけ踏ん張れるかだ」と指摘する。 チームは6月15日に全体練習を再開。県の独自大会の初戦も26日に控えているため、青柳監督は「体力面が心配」と話した。 今年のチームスローガンは「スペクタクルベースボール」。戸丸主将は甲子園での試合に向けて、「いろんな攻撃パターンで、見ている人が『おもしろい』と思うような野球をしたい」と意気込んだ。【川地隆史】 ◇3年間の努力証明 桐生第一 抽選に臨む広瀬智也主将(3年)を別室で見守っていた部員は、対戦相手が明石商に決まると大歓声を上げ、興奮が抑えきれない様子だった。 相手チームの印象について、広瀬主将は「注目選手がいて昨年夏の甲子園にも出ている。投打ともレベルの高いチームだ」と冷静に答えた。 抽選結果を受けて、今泉壮介監督は別室の3年生部員に対し、「自分たちが練習や試合で努力してきたことが間違いでないことを証明し、最後は笑えるように頑張ろう」と呼び掛けた。 抽選会後の記者会見で今泉監督は、甲子園での1試合を「記念試合にはしない」とした上で、「県独自大会の成績を参考にベストメンバーを選抜し、全力で勝ちに行く」と意気込みを語った。 広瀬主将も「相手の投手はスピードがあるので、負けないようにコンパクトな打撃を心がけたい」と話した。 「感謝の気持ち」を胸に、甲子園での試合に向け、練習を一層本格化させる。【大澤孝二】