新型コロナ専門家会議が会見(全文1)医療供給体制の強化が喫緊の課題
クラスター班がかなり疲弊
それから次、政府に求められる対応については、これから一般の医療機関も感染者を受け入れる必要がありますが、そうした場合には医療機器導入の支援だとか、患者増加に備えた人的あるいは財政的な支援が極めて重要なので、それを求めていきたいと思います。 それから、実はこれは何度も申し上げておりますが、この前の3月9日、19日の前に、われわれ3月9日にも提言をしてきましたけど、それから3月19日、それから3月28日の国の、いわゆる基本的対処方針、これでも述べられていますように、実はいわゆるクラスターつぶしのこのサーベイランスをやってる保健所、あるいはクラスター班がもうかなり疲弊して、このためにクラスターの発見が遅れているという例も見られているので、このことについては再三、都道府県・国に対してなんとかいろんな人材をいろんなところから来てもらって、サポートしていただきたいのを頼んで、しかしなかなかここがうまくいってない。これについてはぜひよろしくお願いしたいということであります。 もちろん最後には、もうこれから治療薬とかそういうことが、いろんな臨床試験なんかをやられるんで、これについては国は全力でサポートして、研究者なんかが今、一生懸命頑張ってますから、これを全面的にバックアップしていただきたいということです。
日本の取り組みに世界が注目
さて、「終わりに」ということですけども、実は皆さんご承知のように、今の日本のこの三本柱の取り組み、日本でも今、感染者が急増してますけど、ほかのヨーロッパのような国にはなってないわけですよね。これからの取り組み、今、日本の取り組みについて世界の注目が今、集まってます。今まではいわゆる第1波とも呼んでもいいと思いますけど、中国湖北省から来た。これについてはいろんなもちろん課題があったと思いますけど、それは、私はそれでも適切にコントロールをして持ちこたえることができたと思うんですけど、しかしこれから一方で、今は世界的なパンデミックが拡大する中、いろんなところで感染の急速な拡大が見られているので、政府・各自治体、いろんな各関係者が今まで以上の強力な対応をすることが求められていると思います。 さて、最後に一般の市民の皆さまですけども、今までいろんなところで自発的な行動自粛に取り組んでいただいて、本当に感謝しております。その上で、しかし法律で義務化されていなくとも、法律で義務化されていなくても、3つの密が重なる場所を徹底して避けるなど、社会を構成している一員として、自分、そして社会を守るためにそれぞれが役割を果たしていこうではないか、いきましょうというのがわれわれの最後のメッセージです。 以上、簡単ですけど説明を終わらせていただきます。 【書き起こし】新型コロナ専門家会議が会見 全文2に続く