待ってました、秋の味覚 小名浜港にサンマ初水揚げ 福島県いわき市
福島県いわき市の小名浜港に5日朝、サンマが今年初めて水揚げされた。待ちに待った秋の味覚の到来に、港は漁業関係者で活気づいた。 同市の中之作漁協所属の「第11権栄丸」(199トン)と「第21権栄丸」(199トン)が2日夜に北海道襟裳(えりも)沖東約500キロで漁獲した約54トンを水揚げした。船上で冷凍した「船凍品」も運び込んだ。 同港の初水揚げが50トンを超えたのは、2018(平成30)年の約108トン以来6年ぶり。水揚げされたサンマは中型が中心で、1キロ当たり375円から407円で取引され、早速市内のスーパーなどに並んだ。 第11権栄丸の森田毅漁労長(55)は「(魚体は)昨年に比べて若干大きい。ようやく小名浜に水揚げできてホッとしている」と安堵(あんど)した。 今季のサンマ漁は漁獲量の確保などを目的に、1週間から10日ほど漁期を前倒しするなどした。