『熱狂!大阪ミナミの夜』1300人の厳戒態勢でも川に飛び込む人々…警備艇まで出動するも興奮は止められず コスプレや胴上げで次々と道頓堀川へ 阪神タイガース38年ぶり日本一
阪神タイガースの日本一に歓喜する人々が集まり厳戒態勢となった大阪・ミナミの夜を取材しました。 【写真で見る】38年前はカーネル・サンダース人形も投げ込まれ大混乱だった夜 今年は厳戒態勢で警備艇まで出動するも…止まらない大熱狂
日本一の瞬間、11月5日の午後9時44分。38年ぶりとなる阪神の日本一に酔いしれた大阪・ミナミ。 (記者リポート)「今この瞬間、阪神タイガース38年ぶりの日本一が決まりました。ミナミは歓喜の渦に包まれています。ものすごい盛り上がりです」 「最高っす!」「サイコー!」 「もうずっと阪神を応援してきて、僕生まれたときから父ちゃんがずっと阪神が好きで、僕もずっと生まれたときから阪神が好きで、俺が生まれてるときに優勝できてめっちゃ嬉しいです!」 「ありがとうノイジー!」
警察は約1300人の厳戒態勢で警備
警察はこの日、夕方から異例の厳戒態勢を敷いていました。事故やトラブルを防ぐために約1300人が投入された警察の警備。 (記者リポート)「午後6時を過ぎました。続々と警察車両が集まってきています。これからミナミ周辺の警戒態勢に入るものと思われます」
1985年の阪神日本一でも大熱狂だった大阪ミナミの夜
それもそのはず、38年前の1985年に阪神が初の日本一となった際に虎ファンは大熱狂。戎橋は当時も凄まじい人だかりでした。多くの人が道頓堀川に飛び込むなどパニック状態となり、その勢いでカーネル・サンダース人形も川に投げ込まれてしまいました。
2003年の阪神リーグ優勝では5000人以上が道頓堀川に
そして18年後の2003年のリーグ優勝の際にも、5000人以上が川に飛びこんだほか、店頭に置いてあるマスコットを胴上げ。さらに、かに道楽のカニの看板によじ登る人や、高さ10mのモニュメントのてっぺんに上がったまま降りてこない若者もいました。今では考えられませんが通行禁止の戎橋を車で渡る人たちも出ました。 (警察)「こちらは南警察です。かに道楽のカニからただちに降りなさい。カニは乗り物ではありません」
今年のリーグ優勝の時にも、警察の厳戒態勢の中で26人が川に飛びこむなど、ミナミの街は荒れました。
そのため飲食店の「串かつだるま道頓堀店」は万が一の事態に備えて、シンボル像「だるま大臣」に救命胴衣を着用させました。 (串かつだるま道頓堀店 中嶋隆晴店長)「リーグ優勝の時も結構みなさん騒がれていたので、もし沈められても浮いてくるようにというので、救命胴衣を」 願いは一つ。人もマスコットも今回こそは川へ飛びこみませんように…。