<春に挑む・東海大菅生センバツへ>選手紹介/17 鈴木悠平外野手(1年) 悔しさ越え本塁打を /東京
◇鈴木悠平(ゆうへい)外野手(1年) 中学3年間で通算32本塁打を放った期待のスラッガーだ。「激戦区で勝ち上がってこそ、甲子園で活躍できる」と考え、大阪から上京を決意した。 1年生から試合で活躍する姿を思い浮かべていたが、この1年間「全く何もできなかった。こんなはずじゃなかった」。中学の投手とのレベルの違いを思い知らされた。威力のある直球、キレのある変化球に手が出なかった。守備練習でもミスを連発した。 昨年夏と秋、スタンドでチームの優勝を見た。うれしさよりも悔しさが募った。 秋から先輩の岩田一真内野手らと夜に打撃の自主練習を始めた。暗闇の中「俺はクリーンアップを打つ」と叫びながら素振りした。 ひと冬越えて、打席で、体の力が抜けた構えができるようになった。チームの紅白戦でも本塁打を連発する。 スタンドからベンチへそして……。「チャンスをつかめている。この勢いで打って勝利に貢献したい」【林田奈々】=随時掲載 ……………………………………………………………………………………………………… 「甲子園で1勝。そのまま優勝」。右投げ右打ち。172センチ80キロ。 〔都内版〕