三笠宮妃百合子さまご逝去 101歳、皇族最高齢
皇族最高齢の三笠宮妃百合子さまが逝去された。 宮内庁は2024年11月15日、三笠宮妃百合子(みかさのみやひ・ゆりこ)さまが同日逝去されたと発表した。101歳だった。昭和天皇の末弟、三笠宮崇仁(たかひと)親王の妻で、上皇さまの叔母にあたる。明治以降の皇族では、16年に100歳で亡くなった三笠宮さまを上回る最長寿だった。
三笠宮妃百合子さま
・誕生日:1923年6月4日 ・お印:桐(きり) ・公職:日本赤十字社名誉副総裁 ・学歴:女子学習院本科卒業 ・結婚:1941年10月22日 出所:宮内庁
百合子さまは今年3月、脳梗塞や誤嚥(ごえん)性肺炎のため都内の病院に入院し、療養していた。 百合子さまは1923(大正12)年6月4日、貴族院議員の高木正得(たかぎ・まさなり)子爵の次女として誕生。日米が開戦する前の41(昭和16)年10月、18歳の時に三笠宮さまと結婚した。「ひげの殿下」として親しまれ、2012年に逝去した長男の寬仁(ともひと)さまら3男2女をもうけた。 恩賜財団母子愛育会の総裁、和装の普及に取り組む「民族衣裳文化普及協会」の名誉総裁を長く務めた。先の大戦で陸軍将校として大本営の参謀などを務め、戦後は古代オリエント史の研究者として複数の大学で教壇に立った三笠宮さまの公務、史跡調査、資料収集などを長年にわたって支えた。