訪日教育旅行がピーク 台湾の児童が田原小で交流楽しむ 鴨川(千葉県)
県内で訪日教育旅行がピークを迎え、安房地域の学校でも台湾の児童生徒と交流が進められている。台湾の中西部、嘉義県の蒜頭国民小学校の児童ら34人は28日、鴨川市の田原小学校(渡邉毅之校長)を訪れ、互いの文化を紹介するなど、国際交流を楽しんだ。 千葉県では、学校交流の促進や訪日外国人観光客の増加を目的に、各国からの教育旅行を誘致しており5、6月は訪日教育旅行のピークを迎えているという。 訪日に先立ち、両校は4月にオンラインで交流しており、今回は歓迎式で対面を果たした後、田原小の全校児童65人がこまやめんこ、折り紙、福笑いといった日本の伝統的な遊びを紹介。グループに分かれ、身ぶり手ぶりで手ほどきし一緒に遊びを楽しんだ。 台湾の児童は、毎晩グルメなどの屋台が集まる「夜市」があること、学校では毎日30分の昼寝の時間があることなど、文化や学校生活を紹介すると、田原小の児童からは驚きの声が上がっていた。台湾の児童らは、給食や昼休み、清掃活動も一緒に過ごし、日本の学校生活を体験した。 台湾の郭采靜さん(5年)は「言葉が分からず最初は緊張したが、親切に教えてくれてうれしかった。こまは台湾のと形が違って新鮮で、楽しかった」と感想。田原小の藤澤茉凜さん(6年)は「折り紙を教えるのが難しかったが、伝わってうれしかった。日本にはない夜市があり、行ってみたいと思った」と話していた。 館山市の房南中学校には27日、台湾の澎湖県立馬公国民中学校の生徒らが訪れた。