大谷翔平の「1番」起用に現実味…主力に故障者続出のドジャース、前半戦で迎えた正念場
米大リーグ、ドジャースが正念場を迎えている。今季からチームに加入した山本由伸投手(25)が右肩腱板の損傷で負傷者リスト(IL)に入り、前半戦での復帰は絶望的になった。また、16日のロイヤルズ戦に出場したムーキー・ベッツ内野手(31)が左手に死球を受けて骨折。ナ・リーグ西地区で首位を快走するドジャースだが、相次ぐ主力選手の離脱によって大谷翔平選手(29)の起用にも影響が出そうだ。 【写真】試合後、取材に応じるドジャース・大谷。「本人が一番悔しいと思う」山本を気遣う場面も ■山本、数週間の離脱は避けられず ここまで14試合に登板し、6勝2敗、防御率2・92の成績を収めていた山本に〝異変〟が起きたのは、15日に先発したロイヤルズ戦だった。 この日の登板では右上腕部の張りを訴え、わずか2回で降板。その後の検査結果で、右肩腱板の損傷が判明した。自身初となったIL入りに、米大リーグ機構(MLB)の公式サイトは「シーズン終了までは至らない見込みだが、少なくとも数週間の離脱は避けられないだろう」と報道。オールスター(7月16日)前までの前半戦での復帰は厳しいとの見方を示した。 地元紙ロサンゼルス・タイムズ(電子版)は「ドジャースは、山本の負傷がそれほど深刻ではないことを期待している」とした上で「チーム最高の投手の一人を失うことにはなるが、(山本の負傷で)先発ローテーションに大きな穴が開くことはないだろう」と指摘。右肩の炎症から復帰したミラーや、7月中の復帰を目指しているカーショーらが、山本の「穴」を埋めると予測している。 ■エンゼルス時代にも経験 一方、大谷との1、2番コンビを組んでいたベッツは、ここまで71試合に出場して打率・307、10本塁打の成績を残していた。だが、16日のロイヤルズ戦で左手に死球を受けて骨折が判明。当面の間は治療に専念することになった。 チームの主力であるベッツの離脱によって、大谷にも少なからず影響が波及しそうなのが「打順」だ。 MLBの公式サイトは「ベッツが不在の場合、ロバーツ監督の〝最初の考え〟としては大谷をリードオフマンのポジションにすることだろう」として、1番に起用すると予測した。大谷はエンゼルス時代にも1番での起用を経験している。 16日のロイヤルズ戦では1試合2本塁打をマークした大谷だが、今後は新たな「役割」を担うことになりそうだ。