処理水めぐり日本に“脅迫電話” 嫌がらせ行為も… 中国人の“本音”は?
■日本人への直接的“嫌がらせ行為”も SNS「冷静な意見」は削除
処理水を巡っては、日本人への直接的な“嫌がらせ行為”も多数確認されています。日本人学校に石や卵が投げ込まれる事件が発生し、上海では通学中の在校生に大声で怒鳴る男が目撃されています。 中国のSNS上には「処理水を心配する必要はない」といった冷静な意見も投稿されていますが、こうしたものは削除され、見ることができない状態になっています。海洋放出に抗議する中国当局の意向と異なる内容は、削除された可能性があるということです。
■中国人観光客の受け止め方に“差” 中国人が明かした“実情”は…
では、日本に来る中国人は今回の“処理水放出”をどう受け止めているのでしょうか。話を聞いてみました。 中国から来た観光客 「(処理水は)海に流さない方がいい。短期間では影響ないかもしれないが、長期間だと心配です」 中国から来た観光客 「人体にどんな影響があるのか心配。日本のすしは食べたことがあるけど、今は心配してます」 日本の魚を我慢する人がいる一方―― 中国から来た観光客 「すしを食べた。基準値を超えてなければ大丈夫だろう」 日本に来てから“魚ざんまい”の中国人観光客もいました。 中国から来た観光客 「マグロが一番好き。(処理水は)あんまり気にしない」 24日はマグロがふんだんにのった「海鮮丼」を堪能し、25日はマグロなどが入った「刺身盛り合わせ」や「カニの甲羅焼き」。「サラダ」もマグロ入りと、“海鮮まつり”の食事を楽しんでいました。 28日も「築地ですしを食べようと思っている。日本産はおいしい」と話し、“本場”築地にすしを食べに行きました。 ほかにも、家族で仲良くすしを食べる中国人観光客の姿もありました。 ◇ なぜ“処理水”への受け止めに差が出るのでしょうか。身分を明かさないことを条件に、中国の“実情”を明かしてくれた人は―― 中国から来た人 「ずっと日系企業で働いてきたから、(処理水は)そんなに大きい問題はないんじゃないかと思ってる」 自身は日本の“処理水”に何ら心配はしていないものの―― ――(中国で)自分の意見が言いにくいとか? 中国から来た人 「ありますね、あんまりしゃべりにくいのかなと思う。一般市民が知らない情報もたくさんあると思いますので」 知らされている情報が不十分な可能性もあると指摘。中国国内で「福島の魚を食べると言ったら叩かれる」と話した人もいました。