JR九州が運賃改定へ 佐賀駅から博多駅の「ネットきっぷ」1,300円に
JR九州が来年4月1日発売分から、運賃・料金の改定と、「九州ネットきっぷ」「かもめネットきっぷ」「2枚きっぷ」などの割引切符の価格の見直しを行う。(佐賀経済新聞) 【写真】西九州新幹線は来年4月1日の料金改定以降も全区間で特急料金を据え置く 同社は、今年7月19日に国土交通大臣への鉄道旅客運賃・料金の上限変更認可申請を行っており、11月29日に認可を受けたことから、この日、運賃・料金の改定を発表し、12月11日に割引きっぷの価格見直しの発表を行った。同社の経営努力を前提に、鉄道事業の継続に必要な安全への投資、人材確保のための待遇改善、物価高騰や激甚化する災害への対応を進め、安全を最優先に、サービスの向上に努めていくために運賃の改定を決めた。 平均改定率は、普通旅客運賃=14.6%、通勤定期=30.3%、通学定期=16.0%。新幹線特急料金の平均改定率は12.4%だが、九州新幹線の一部隣接駅間などでの自由席利用時に適用される特急料金と、西九州新幹線の全区間で特急料金を据え置く。 佐賀駅からの運賃は、鳥栖駅までが480円から560円に、肥前鹿島駅・武雄温泉駅までが570円から660円に、博多駅までが1,130円から1,300円に、それぞれ改定。博多駅まで特急指定席を利用した場合の運賃と特急料金の合計は2,660円から2,830円に改定となる。 佐賀駅からの割引きっぷは、「JR九州インターネット列車予約サービス」限定で販売する「九州ネットきっぷ」(特急指定席利用)の博多駅までが1,150円から1,300円に、「かもめネットきっぷ」(新幹線・特急指定席利用)の浦上駅・長崎駅までが4,100円から4,380円に、7日前までの購入が必要な「私たちも、かもめ。早特7」(同)の浦上駅・長崎までが3,000円から3,200円に、それぞれ改定。窓口や券売機で購入する「2枚きっぷ」の博多駅までが2,600円から2,900円(自由席、2枚価格)に改定する。 切符、割引切符共に、来年3月31日までに購入・予約したものは、乗車日や有効開始日が4月1日以降であっても改定前の価格で購入できる。
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