平戸海関の応援歌が完成 イベントで披露され話題、口コミも・・・曲通じて応援の輪広がる
大相撲の平戸海関(長崎県平戸市出身)を応援するため、市民有志グループが作成した歌「勇気いちばん平戸海」が完成した。日本相撲協会が認めた公式応援歌ではないが、市内各地のイベントなどで披露され話題となっている。 【写真】長崎県警平戸署の広報大使として、園児らと手をつないで横断歩道を渡る平戸海関 歌は平戸市鏡川町の文筆家(66)が企画し、自ら作詞・作曲。口頭による曲を聞いた知人のスタジオ経営、内野茂樹さん(74)=同市岩の上町=が編曲し、音頭調に仕上げた。 歌い手は力強い声でNHKのど自慢大会チャンピオンに輝いた経験もある農業、衛藤とき子さん(43)=同市中野大久保町。地元のダンスグループ「大塚ヘルシーサークル」を主宰する大塚ケイ子さん(83)=同市岩の上町=が、曲に合わせた踊りも考案した。 8月に市未来創造館であった完成発表会には約40人が来場。黒田成彦市長は「市民の制作とはいえ、レベルが高い。誰もが親しめる応援歌になることを願う」と評価した。駆け付けた平戸海関の母、坂口美香さん(44)=同市紐差町=と、妹の佳穂さん(13)も感激した様子だった。 「平戸大橋、平戸城、化粧まわしにふるさと乗せて」で始まる歌詞と元気な曲調はその後、口コミで浸透。敬老会や同窓会などに出演を求められたり、大塚さんらが保育園などから踊り指導に招かれたりするなど、曲を通じて平戸海関を応援する輪が広がっている。 市民からの要望もあって「11月の九州場所に間に合うようCD(非売品)を作る計画を進めている」と内野さん。製作費は寄付などで賄い、希望者に配る予定という。歌と踊りは20日の「平戸くんち城下つんのーで祭」でも正午と午後2時に披露される。 (福田章)