<MLB速報>2年目マエケンに何が起きている?4回4失点で防御率は7点台
ドジャースの前田健太が15日(日本時間16日)、本拠地ドジャースタジアムのダイヤモンドバックス戦で今季、3試合目の先発マウンドに上がったが、逆転3ランを浴びるなど、終始、リードが守れずに4回4失点で勝ち負けがつかなかった。変化球の制球ミスが目立ち、球数が増えると球威が落ちた。この3試合で防御率は7.07。メジャー2年目のジンクスだろうか。 ジャッキー・ロビンソンデーだった。初の黒人メジャーリーガーに敬意を表して、この日、プレーする全球場、全選手が背番号「42」のユニホームをつけてプレーする特別な日だ。2004年から始まった行事だが、ジャッキー・ロビンソンがプレーしたのがブルックリンに本拠地があった時代のドジャースだった。 前田も、その「42」をつけて今シーズン3度目の先発マウンドに上がった。 最速151キロのストレートとツーシームを軸にした組み立てで一死から連続三振を奪う素晴らしい立ち上がりを見せると、その裏、チームも3連打から犠飛などで、2点の先制点を刻み、マエケンを援護した。 しかし、2回に逆転を許す。 先頭は、打率.467と、天敵となっている4番のラム。センター前ヒットを打たれると、一死からデスコールソを歩かせ、続くアーメドにレフトへ高く打球が上がる逆転3ラン。甘く入った制球ミスのスライダーだった。四球、アーメドの初球と続けてカーブが抜けていた。変化球のリリース感覚がおかしいのかもしれない。 その裏一死からキャッチャーのバーンズがレフトポール際にメジャー初となる同点アーチ。マエケンは試合を振り出しに戻してもらったが、4回に再び天を仰ぐ。 一死からドルーリーにライト線二塁打を許すと、二死から、またアーメドに制球ミスのカットボールをセンター前へ。トンプソンが打球を弾き、勝ち越しのランナーがホームインした。 マエケンは4回裏に一死から自らの打席で代打バンスライクを送られた。そのバンスライクがショートのエラーを誘ってチャンスメイクして、一死一、三塁からシーガーが同点犠飛を決め、運よくマエケンの負けは消えた。それでも4回で5奪三振は奪ったが、4安打4失点でクオリティスタートも作れず、しかも4イニング目は、そこまで148から151キロあったストレートの球速が144キロから146キロに、ガタっと落ちるなど課題は残した。 3試合で防御率は7.07。初勝利を得た9日のロッキーズ戦では、味方打線に助けられたが、5回で4失点していて、決して褒められた内容ではなかった。マエケンのメジャー2年目は、問題が山積みとなっている。