【なぜ】線状降水帯 九州北部で予測が出たのに発生せず 出ていなかった静岡では発生 気象台に聞く 福岡
一方で、28日午前11時前、予測情報が出ていなかった静岡県に線状降水帯が発生しました。 ■小川 調査官 「線状降水帯の予測は、『空振り』が想定されるだけでなく『見逃し』も起こりうる。最新の気象庁の技術でも予測は難しく、4回に1回しか当たらないような状況。」 気象庁は昨年度、線状降水帯の発生予測を22回出しましたが、実際に発生したのは9回でした。それでも、身を守るための情報として有効だといいます。 ■小川 調査官 「今回外れたが、(線状降水帯が発生した場合)土砂災害や洪水の危険度が急激に高まることになるので、すぐ避難できるように備えておくことが重要。」 一方、今回の予測情報を受けて避難情報を出した自治体は、気象台がより精度の高い情報を出すことを期待しています。 ■大牟田市 防災危機管理室・栗原敬幸 室長 「気象庁は最終的には市町村単位で発表することを目指しているので、少しでも早く実現すると助かる。精度が上がるほど住民の情報の受け取り方も変わってくるので、より的確な避難行動につながるのでは。」 福岡管区気象台によりますと、梅雨はまだ始まったばかりで、今後も線状降水帯が発生する可能性はあるとして、引き続き大雨への警戒を呼びかけています。