米国務副長官、日韓協力関係損なういかなる試みにも反対
David Brunnstrom [ワシントン 10日 ロイター] - キャンベル米国務副長官は10日、中国に対抗するための外交方針の一環として米国が支援する日本と韓国の協力関係を損なおうとするいかなる試みにも反対すると述べた。 キャンベル氏は来週、石破新政権が発足した日本と韓国を訪問し、日米韓3カ国の外務次官級協議を実施する予定だ。 キャンベル氏は、これまで米政府は3カ国の連携に水を差そうとする動きがあっても沈黙を守ったケースがあったと説明。ただ、「もはやわれわれはそんなやり方はしない。韓国ないし日本の中で3カ国に関する未来志向の精神を台無しにする存在があると考えれば、われわれは声を上げる」と語った。 協力関係を壊す具体的な要素にキャンベル氏は言及していないが、日韓両国では歴史的な経緯からそれぞれのナショナリスト勢力が関係を緊密化することに反対している。 中国も、米国による軍事的な包囲網構築という意味での日韓関係強化には異を唱えている。 キャンベル氏は日韓が3カ国の連携を推進する新たな枠組みの設置に同意していると指摘した上で、これは引き続き大きな仕事になるだろうとの見方を示した。