【モダン焼き】大阪はチェーン店の満足度も高かった。「鶴橋風月」のモダン焼き超デラックスバージョンで大満腹!:パリッコ『今週のハマりメシ』第156回
同時に、モダン焼き作りは佳境に入ったようだ。鉄板で目玉焼きが焼かれ、本体には、そんなに!? ってくらいの量のマヨネーズ、さらにソースが塗られ、その上に焼けた半熟目玉焼きをのせたら、いよいよ完成らしい。 見るからに、ものすごいボリュームだ。極太麺、野菜と小麦粉の生地、目玉焼きが美しい層になっている。添えられている大きめのヘラでも、美しく4等分にすることなどは不可能そうだ。そこでとにかく、ざくざくざくととにかく食べやすいように分割してゆく。 結果、最終的に、せっかくプロが焼いてくれたにもかかわらず、「これは本当に正しいのだろうか?」という見た目になってしまった。が、皿にとって食べてみるとすさまじくうまい。 極太麺はわしわしと食べごたえ抜群で、キャベツはザクザクほくほく。本体の生地はふわふわで、あんなに入れたのにもかかわらず過剰ではないマヨソースの味わいがそれを包み込む。豚、牛、いか、海老、牛すじといった、デラックスならではの豪華具材も存在感抜群で、こんなごちそうって世の中にどれだけあるんだろう!? っていうレベルだ。 最終的に、家族3人、頼んだ2品で大満足&大満腹。あとは宿に戻って寝るだけ、という状態となり、幸せな夜を迎えることができた。 調べてみたところ「鶴橋 風月」は、関西ではかなり店舗数のあるチェーン店らしい。チェーン店でもこんな満足度を提供してくれる大阪という街は、やっぱりすごいと思い、関西の底力を思い知らされた経験となった。 取材・文・撮影/パリッコ
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