20年ぶりに超音速旅客機復活なるか。米国ブーム・スーパーソニック社が試験機の初飛行に成功
「XB-1」と超音速旅客機が切り開く未来
夢の超音速旅客機コンコルドの退役から20年、「XB-1」の初飛行は、民間超音速旅客機が大空へ戻ってくることを象徴しており、超音速旅行の復活への道を切り開くものと言えるだろう。 今後、「XB-1」プログラムでは、拡張現実ビジョンシステム、デジタルで最適化された空気力学、炭素繊維複合材、超音速インテークなどの主要な技術と革新性が検証され、「オーバーチュア」の設計・開発の基礎として活用される。 ちなみに、ブーム社によると、開発中の旅客機「オーバーチュア」は、すでに日本航空、アメリカン航空、ユナイテッド航空から130件の受注と予約注文を獲得しているそうだ。 製品版では、現在のジェット旅客機の約2倍となるマッハ1.7の速度で64~80人の乗客を乗せて、持続可能な航空燃料(SAF)でも飛行可能なように設計される。 ブーム社は、かつてコンコルドが諦めた、より速く、より手頃な価格で、より便利で、より持続可能なフライトを通じて、世界を劇的にアクセスしやすくする21世紀版超音速旅客機という夢を実現できるのか、今後大きな注目を集めることだろう。