『放課後カルテ』子役たちの功績 心身の病への向き合いが生み出した現代性と“現実感”
『放課後カルテ』の子役たちが将来の大河ドラマや朝ドラメインキャストに?
フィクションとリアルが混ざるクラスの空気感、子供たちの演技力の高さを見ていると、筆者の頭の中に日テレドラマの名作『女王の教室』が思い浮かぶ。天海祐希が演じた鬼教師を主人公としつつも、志田未来や松川尚瑠輝、福田麻由子、伊藤沙莉などの子役たちが大いに活躍する構図も『放課後カルテ』と同じだ。『女王の教室』に出演した子役たちはそれぞれに成長し、中堅俳優としてさらに磨かれた演技力を発揮している。10年後、20年後『放課後カルテ』に出演した子役たちの中から、映画やドラマに引っ張りだこの俳優、大河ドラマや朝ドラのメインキャストが生まれるかもしれない。 まずは役の感情に真摯に向き合い、鮮やかに表現される子役たちの名演を楽しみ尽くしたい。
古澤椋子