【夏の甲子園ピカイチ選手・大会3日目】”西日本短大附の吉田正尚”、2年生にして打撃センス抜群、吉田輝星弟との同級生対決制す!
第106回全国高校野球選手権第3日の9日、初戦突破した日本ハムの新庄監督の母校、西日本短大附(福岡)に、打撃センス抜群の8番打者がいた。 【トーナメント表】夏の甲子園 3日目までの結果一覧 8番捕手でスタメン出場した山下 航輝捕手(2年)は4打数3安打2打点の活躍。大会注目の右腕、金足農(秋田)の吉田 大輝投手(2年)との同級生対決に「勝利」した。 やや腰を丸めるような構えから、グリップをヒッチさせて振り抜く。一見、無駄な動きに見えるが、タイミングを取りやすく、シャープなスイングができるために、強い打球が打てるフォームになっている。2年生で捕手ということもあることからか、打順は下位にはいるがスイングだけみれば中軸を打ってもおかしくない。 福岡大会決勝では、今回の甲子園切符をつかむ決勝3ランを放っている。鋭いスイングで北九州市民球場の右翼スタンドに放り込んでみせた。パンチ力とスイングスピードはだてじゃないと思っていたが、甲子園でもその素質の高さを証明してみせた。 山下は初めての甲子園でのプレーを終え「打撃には実戦の強さに自信がある。福岡大会決勝戦では(エースの)村上さんがピンチを粘り強く抑えて投げていたので打ちたかった。今年になってバットが振れる手応えになっていて、パンチ力には自信があります」と笑みを浮かべた。 憧れのプロ野球選手は、同じ左打者のレッドソックスの吉田 正尚外野手(敦賀気比)だという。170センチ、70キロの体格からは想像できない打球を放つのも理解できる。 まだ2年生。力がつくのはこれからだろう。身長も伸びれば、なおさらパワーアップする。今大会、目が離せなくなった。 ◆山下 航輝(やました・こうき) 2007年12月17日生まれ。黒木中時代は筑後リバーズ(硬式)でプレー。2年の時に全日本選手権ポニー大会8強、3年時には同大会でベスト4に進んだ。西日本短大附では今年の春に初めてベンチ入り。高校通算8本塁打(公式戦4)。ギターが趣味だという。50メートル走6秒8。遠投100メートル。170センチ、70キロ。右投げ左打ち。