年末世界ナンバーワン確定のシナーが今季7勝目「ノバクとの対戦はもっとも厳しい挑戦のひとつ」 [ロレックス上海マスターズ/テニス]
年末世界ナンバーワン確定のシナーが今季7勝目「ノバクとの対戦はもっとも厳しい挑戦のひとつ」 [ロレックス上海マスターズ/テニス]
ATPツアー公式戦「ロレックス上海マスターズ」(ATP1000/中国・上海/10月2~13日/賞金総額1029万8535ドル/ハードコート)の男子シングルス決勝で、第1シードのヤニク・シナー(イタリア)が第4シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)を7-6(4) 6-3で退け大会初優勝を飾った。 ~ロレックス上海マスターズで大会初優勝を飾った世界ナンバーワンのシナー選手~ 23歳のシナーはシナーがATPマスターズ1000大会でタイトルを獲得したのは8月のシンシナティ以来でキャリア4度目となり、ツアー通算17勝目(今季7勝、準優勝5回)を挙げた。 お互いに一度もピンチに陥ることなくすべてサービスキープで進んだ第1セットをタイブレークの末に先取したシナーは第2セット2-1から唯一のブレークに成功し、残りのサービスゲームをきっちりキープして1時間37分で勝利を決めた。 ふたりはこれが8度目の対決だったが、戦績は4勝4敗となった。 「言うまでもなく非常にタフな試合だった。ノバクとの対戦は僕たちにとってもっとも厳しい挑戦のひとつだ。うまく状況に対処できてよかった。第1セットは彼のサービスが素晴らしく、ブレークできそうになかった。タイブレークで本当にいいプレーができて自信がつき、第2セットでいいスタートを切ることができた」とシナーは試合を振り返った。 「(ジョコビッチに勝つ)秘訣を教えるのは難しい。彼には弱点がないからね。小さなチャンスを生かさなければならないけど、それも多くはない。彼はテニス界のレジェンドで物凄く手強い相手だから、勝つことができてとてもうれしいよ」 過去4度栄冠に輝いた上海の決勝で初黒星を喫したジョコビッチは、「ここで何試合か本当にいいテニスができたと思うけど、何よりヤニクを称えたい。今日はとにかく素晴らしかった」とシナーに賛辞を送った。 「彼は強すぎ、速過ぎた。あっぱれだよ。信じられないようなシーズンを送っているし、それに値する」 先に行われたダブルス決勝では、ヴェスレイ・クールホフ(オランダ)/ニコラ・メクティッチ(クロアチア)がマッシモ・ゴンサレス/アンドレス・モルテーニ(ともにアルゼンチン)を6-4 6-4で下して今季4勝目を挙げた。
テニスマガジン編集部