第1位は、今年マンガ好きの注目をさらったあの作品! hontoコミック担当荻野晶さんの【電子マンガ】ベスト3
●第3位『あくたの死に際』竹屋まり子/小学館
大企業に勤めて仕事も順調、彼女とも良い感じな社会人・黒田マコトは、実生活の小さな積み重ねによって心を病んでしまう。休職し療養に励む黒田が出会ったのは、学生時代の文芸部の後輩・黄泉野季郎だった。 卒業後、売れっ子小説家になっていた黄泉野に焚き付けられ、黒田は再び筆を執ることにするが、それは艱難辛苦の道で――。書かずに死ねるか。創作の苦悩と喜びをあぶりだすように描く意欲作。 荻野さん推薦コメント 「読んだ瞬間、あぁ、すごい作品がまた出てきてしまった!! と大興奮。読む手を止められなくなる大好きな作品です。一気に引き込まれて、痛いくらいにグサグサ刺さります。言葉一つ一つが重たく、腹の底まで響くよう……。凡人とは? 天才とは? 才能は必要なのか? もどかしく、搔き立てられる焦燥感。人間に潜む狂気や葛藤。心をえぐるような表現と熱量に圧倒されます。マンガワンで連載も追っているのですが、更新されるのを心待ちにしている作品です」 荻野晶(おぎの・あき)さん honto コミック担当 話題作からBLまでマンガ全般をこよなく愛し、月に100冊以上読む雑食派。マンガのキャラクターを讃えるアワード「マガデミー賞」の審査員も務める。 honto
CREA編集部