競輪界は“復権”の2024年に S級S班返り咲きの平原・郡司と、ピンチ迎える現S班/G1直前賞金状況
S班5名が依然グランプリ出場圏外
すでに終了したGI2大会をS班ではない選手が制したことで、すでに今年はS班2名の入れ替わりが決まっている。“復権”の裏で、現S班は厳しい状況に置かれている。 現S班の獲得賞金状況は、年始から好調を維持している古性優作(2位)が8000万円台、清水裕友(3位)は7000万円台。ビッグレースでも安定感が光っており、獲得賞金でも後続に大きく差をつけている。 脇本雄太は高額賞金のダービーを欠場したものの、3月のGIIウィナーズカップの優勝があるため6位に留まった。深谷知広はGIでは決勝進出を逃しているが、5月の武雄GIIIを優勝。賞金9位でグランプリ出場ボーダーラインにつけている。
賞金ランキング10位以下でKEIRINグランプリ出場圏外に位置しているS班は5名。獲得賞金は3000万円に届いていない。 このなかには昨年のグランプリ覇者・松浦悠士も含まれる。松浦は3月のGIIウィナーズカップ準決勝で落車負傷。この影響でほかの選手よりも出走数が少なくなっている。ダービーで復帰を迎え準決勝5着で敗退したが、調子が戻るのはこれからだろう。
特選シードのないGI高松宮記念杯
競輪界唯一の東西戦であるGI高松宮記念杯競輪。一次予選はポイント制で行われ、予選のシードレースがない。 賞金で厳しい立場におかれている選手は、まずは決勝進出できるかが大きな鍵になる。着実にポイントを稼ぎ、準決勝フリーパスとなる「青龍賞・白虎賞」の権利を勝ち取りたいところだ。 ダービーが終わり、KEIRINグランプリに向けた賞金争いはすでに本格化している。ここまでの賞金状況や今年の戦績も参考に、GI高松宮記念杯競輪を楽しんでほしい。