【試験走行】北陸新幹線の自動運転 2029年度の導入目指す
KNB北日本放送
北陸新幹線の富山・金沢間で、きょう、速度の調整から停車まで全てコンピュータが行う「自動運転」による試験走行が行われました。
■出発ボタンを押すと… 速度の調整や停車は自動
きょう行われたのは、北陸新幹線の自動運転の導入に向けた試験走行。 テレビ金沢 山下実々記者「今運転手が出発ボタンを押しました。車両が動き出します」 JR西日本は安全で効率的な鉄道運営を目指し、JR東日本と共同で、自動運転の実現に向けたシステム開発を進めています。 今回は精度の向上を目的に、北陸新幹線の富山から金沢の間を試験走行しました。 山下記者「運転手は加速するレバーを握っていませんが、列車はどんどん走行しています」 出発や緊急停止の操作は運転士が担いますが、速度の調整や停車は自動です。 安定して消費電力量が少ない走行が可能になり、5%から10%ほどの節電効果も期待できるほか… JR西日本 鉄道本部新幹線本部 折中啓也本部長「車内で何かトラブルがあったときの対応を車掌とともに行うことができるようになる。お客様の安全性が向上するということを一番に考えています」 また、将来的な運転士不足解消への切り札としても期待されています。 折中本部長「我々が与えられている課題、少子高齢化が一番大きいですが、社会的な問題を解決する一助になればと考えています」 JR東日本 新幹線統括本部 池田裕彦本部長「スピードだけでなくて安全性や快適性、信頼性ですとか、そのためにも自動運転を含めて、いろんな開発を進めていきたい」 北陸新幹線の自動運転は、2029年度、敦賀・金沢間での導入を目指しているということです。