ソフトバンク斉藤和巳4軍監督の言葉で目覚めた育成左腕「3年間で一番良かった」 6回までパーフェクト投
◆交流戦・ソフトバンク4軍5―0火の国サラマンダーズ(6日、タマスタ筑後) ソフトバンクの育成3年目、加藤洸稀投手(20)が先発し、7回73球を投げて1安打無失点の好投を見せた。6回まではパーフェクトの投球に「ゾーンで勝負ができたことがよかった」と充実した表情を浮かべた。 ■古巣対戦で上林が魅せた【動画】 初回から飛ばした。先頭打者を初球で二ゴロに打ち取ると、後続も危なげなく抑えた。「真っすぐでファウルを取れ、ストライク先攻になる打席が多かったので、四球を気にせずに投げられたことが良かった」。この日の最速は139キロながら、相手打線を寄せ付けなかった。 6回は投手への鋭いライナーを見事に捕球。「手を出したら、ちょうど入った」と笑った。7回に先頭打者にこの日初めて2ボールとなり、中前打を打たれた。「3ボールになるより、ゾーンでしっかり投げて、打ち損じてくれたらいいなと思った。(無安打無四球も)ちらっと頭によぎった」。その後はしっかり後続を打ち取った。 斉藤和巳4軍監督は「前回の終わりから、今日にかけてすごく内容のある投球をしてくれた」と評価した。前回先発の宮崎サンシャインズ戦(3月30日、西都原運動公園野球場)では7回に1失点を許した後の最後の打者に対しての投球が一番出力が出ていたといい、「(宮崎では)マウンドで出し切ろうという姿が見えた。そういう投球が長いイニングの中でもできるのであれば(今日は)初めからそういう感じでちょっと入ってみたら。どこまで行けるのかチャレンジしていこうという話をした」と明かす。この試合でも5回が終わり、「投げても7回まで。ここからもうちょっとギアを上げられるだけ上げてみよう」と声をかけたという。 「3年間で一番今日が良かった。今日は出来過ぎなくらいだけど、調子が上がらない日でもその日できる一番の投球をしていかないと上に上がれない。毎試合、こういう投球ができるようにしていく」と加藤洸は力を込めた。(浜口妙華)
西日本新聞社