アラベス、退場者を出したソシエダに逆転勝利! 久保建英はドリブルから先制弾を演出
ラ・リーガ第3節が28日に行われ、レアル・ソシエダとアラベスが対戦した。 ここまで2試合を消化したラ・リーガで1勝1敗を記録しているレアル・ソシエダ。ラージョ・バジェカーノとの開幕戦には敗れたものの、前節エスパニョール戦では日本代表MF久保建英の決勝弾で1-0の勝利を収めた。連勝を目指して迎えたアラベス戦で、久保は2試合ぶりに先発へと復帰。2戦連発となるゴールと、チームを今季ホーム初勝利へ導く活躍に期待がかかる。 試合は、立ち上がりからホームのレアル・ソシエダがチャンスを作り出す。4分にポケットへとスプリントしたセルヒオ・ゴメスが、左サイドからワンタッチでボックス内に折り返すと、久保が走り込みながらダイレクトでシュート。フリーな状況だったが、うまくミートできずに枠外へと外れた。 直後の5分には、味方のヘディングでのクリアにミケル・オヤルサバルが反応。DFラインの背後に抜け出してゴールを狙うが、シュートは枠を捉えることができない。対するアラベスは、9分に2本連続でコーナーキックから決定機を創出。アドリアン・ピカとアシエル・ビジャリブレが決定的なヘディングを放ったものの、いずれもGKアレックス・レミロがビッグセーブでレアル・ソシエダを救った。 ゲームの流れを掴んだレアル・ソシエダだったが、29分にターニングポイントが訪れる。ハーフライン付近でスローインを受けたオヤルサバルが、インターセプトを狙ってプレスをかけてきたカルロス・ベナビデスと接触。一度はベナビデスにイエローカードが提示されたが、VARの介入で判定が変更。オヤルサバルが退場となり、レアル・ソシエダは10人での戦いを強いられることになった。 そんななか、32分にレアル・ソシエダがスコアを動かす。右サイドで相手のクリアを拾った久保がドリブルを開始。マーカーを突破しながら4枚の相手選手を引きつけ、左脇でサポートに入ったマルティン・スビメンディへと繋ぐ。そのままボックス左角のセルヒオ・ゴメスにボールが渡り、左足でグランダーのクロスを供給。飛び込んできたブライス・メンデスがネットを揺らし、レアル・ソシエダが先制に成功した。 リードを許したアラベスだったが、前半アディショナルタイムにコーナーキックを獲得。ゴール前で待ち受けていたアンデル・ゲバラが倒されPKを奪取する。プレッシャーがかかるなか、キッカーを務めたビジャリブレが冷静に沈め、試合は振り出しへと戻された。 拮抗した展開が続くなか、73分にアラベスがビッグチャンスを迎える。自陣深くからアブデル・アブカルが大きくクリア。イゴール・スベルディアの対応が中途半端になった隙を逃さず、キケ・ガルシアが猛烈なチェイシングでボールを奪い取る。だが、ペナルティエリアまで侵入して右足を振り抜いたものの、シュートはGKに防がれてしまった。 すると、77分にアラベスが試合をひっくり返す。ポゼッションで相手を押し込み、久保のクリアボールを回収しながら波状攻撃を仕掛ける。右サイドの浅い位置からカルロス・ビセンテがクロスを蹴り込むと、ボックス内でトニ・マルティネスがシュート。DFのブロックによって生まれたセカンドボールを再びシュートに持ち込み、値千金の逆転弾をマークした。 結局、そのまま試合は2-1で終了。アラベスが今シーズン初勝利を挙げた。次節は来月1日に行われ、レアル・ソシエダはアウェイでヘタフェと対戦。アラベスはホームでラス・パルマスと対戦する。 【スコア】 レアル・ソシエダ 1-2 アラベス 【得点者】 1-0 32分 ブライス・メンデス(レアル・ソシエダ) 1-1 45+5分 アシエル・ビジャリブレ(PK/アラベス) 1-2 77分 トニ・マルティネス(アラベス)
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