カール・フローチ、フランシス・ガヌーがアンソニー・ジョシュアを倒す方法を指摘 | ボクシング
3月9日、アンソニー・ジョシュアとフランシス・ガヌーが激突する。ガヌー勝利の道を元王者が語った。
日本時間3月9日、フランシス・ガヌーとアンソニー・ジョシュアが対戦する。元WBC世界スーパーミドル級王者のカール・フローチ氏によれば、ガヌーがジョシュアを止める唯一の道は「全てを懸ける」ことだ。 元UFCヘビー級王者で37歳のガヌーはキャリア2度目となるボクシングリングに上がる。プロ初戦となった昨年10月リヤドでの試合では、プロデビュー戦でいきなり現WBC王者タイソン・フューリーと対戦。試合には判定で敗れたものの、ダウンを奪うなど見せ場を連発し、実力を知らしめた。 だが、『Grosvenor Casinos』のインタビューでフローチが語ったところによると、ガヌーがジョシュアに勝利するためには、早いうちにジョシュアに接近し、ダメージを与える必要がある。 「ジョシュアに迫り、マイク・タイソンのように頭を動かしながらAJの距離を詰め、近距離でプッシュし、体重をかけ、ボディへ打撃を加えてから大きい一撃を放つ必要がある」フローチ氏は解説する。 「初回の3ラウンドで全力を出し切るべきだ。タンクを空にするべき。攻撃的に前へ出て行き、全てを懸けねばならない。バックステップで留まってAJにリングの中央を支配されれば、彼のアウトボクシングに支配されるだろう。AJのほうがそのあたりは賢明だろう」 「このスポーツで成し遂げたことについては、AJを讃えるべきだ。彼は誰の挑戦でも受けて立ったし、ウシクとは24ラウンド戦った」 「彼はトップファイターたちとリングを共にしている。ガヌーは彼に近づかなければチャンスを棒に振ることになる。距離を縮めて全てを懸ければパンチャーとしてチャンスを得ることが間違いなくできるんだから。それが彼の取るべく戦略だ。(アンディ・)ルイスが彼を打ち抜いた時も、ディリアン・ホワイトが彼を痛めつけた時や、クリチコがダウンを奪ったときのことを思い出すといい」 「AJにダメージを与えられることは分かっている。ガヌーがフューリーをフックで鎮めたのは目にしているが、実際試合の行方はAJ次第だ。もしAJがジャブを使い、たっぷり動き回れば、彼にとって本当に楽な試合になり得る」 「ただ走って退屈な試合にするのは避けたいが、(ジョシュアは)コンビネーションを打って距離を保ちつつ、混戦も恐れずにいくべきだ。なにしろ高額の報酬を受け取っているのだから、チャレンジする必要があるが、どれほど楽な試合になるかはAJの選択次第だね」
Ash Rose