福井県内の80代女性がSNS投資詐欺で500万円被害 県警、「受け子」とみられる男2人逮捕
交流サイト(SNS)を通じて投資を勧め、福井県内の女性から現金500万円をだまし取ったとして、福井県警坂井署と県警組織犯罪対策課、サイバー犯罪対策課は7月10日、詐欺の疑いで埼玉県志木市生まれの住所不定、無職の男(33)と大阪府大阪市、自称契約社員の男(19)を逮捕した。県警は2人の認否を明らかにしていない。SNS型投資詐欺事件で県警単独による摘発は初めて。 2人の逮捕容疑は氏名不詳者と共謀し、昨年12月20日ごろから今年1月30日までの間、実在する外資系金融サービス機関の職員などを装い、県内の80代女性にSNSで「市場価格よりも安く取引されているので高い利益が得られる」などとうその投資話を持ちかけ、女性宅を訪れて現金500万円をだまし取った疑い。 県警組織犯罪対策課によると、両容疑者が女性宅を訪れており、詐欺グループの現金受け取り役の「受け子」とみられる。女性は別のSNSに掲載されていた投資に関する広告から誘導されたという。500万円を支払った後、さらに投資を勧められたため不審に思い、2月初旬に坂井署に届け出た。 県内のSNS型投資詐欺の被害相談件数は今年1~6月で86件、被害額は約6億3千万円に上る。
福井新聞社